2009年6月28日

■ メッセージ

ある牧師先生が「ローマ人への手紙８章は“聖書の心臓部”である」とおっしゃいました。確かにこの章には福音の真髄が述べられていると思います。この“心臓部”を２週にわたって学んでみたいと思います。
１節と２節には２つの宣言があります。まず「赦しの宣言」です。それはキリストに結ばれている人は、もはや罪に定められることはないという宣言です。次に「解放宣言」です。キリストを信じる者は、信じる人の心に内住する聖霊によって罪と霊的な死から解放されるのです。
この２つのことは、私たちの行為によって与えられるものではなく、神様の側からの一方的な「恵みの宣言」であります。私たちは神様の恵みを「受け取る・いただく」のではなく、すでに「恵みの中にいる」のです。いわば「恵み漬け」であります。オゾン層が地球を取り巻くように、神様の恵みが私たちの霊・魂・心を包んでくださっているのです。
オゾン層が目に見えないように、神様の恵みも直接的には目に見えません。しかし木の葉が揺れるのを見て風を知るように、私たちの生き様の中で神様の恵みは示されているのです。私たちはこの恵みにどのように「応答」すべきでしょうか……。

東間　克美