12月1日(日) 午前10時30分より
アドベント第1主日礼拝・聖餐式
説 教:「当てはずれの神」
聖 書:コリントの信徒への手紙II 12章1-10節
説教者:小野慈美師
パウロは慢性的な病(「とげ」)を持っており、必死に癒しを祈っていました。パウロ自身が病人を癒したり、死者を生き返らせる力あるわざを行っていましたから、神様は自分の病をも癒してくださるはずだと考えていました。ところが、祈っても癒されず、与えられた答えは「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」(9)というものでした。これは実に意外な答えでした。病が癒されることこそ恵みだと思っていたのに、何と、癒されないことこそ恵みなのだというのです。
1-6節から、パウロはきわめて神秘的な体験をしたことがわかります。そういう経験をすると、自分を誇りたくなります(5)。そして周囲の人々もパウロを神格化するようになることでしょう。パウロは、気付かされました。「もし、病が癒されて、思い通りに伝道することができていたら、いつの間にか、自分を誇るようになってしまったであろう。だから私の場合は、癒されないことこそが『思いあがること』から守られるための恵みだったのだ。」
星野富弘さんの作品「当てはずれ」というものがあります。
「あなたは私が考えていたような方ではなかった。あなたは私が想っていたほうからは来なかった。
私が願ったようにはしてくれなかった。しかし、あなたは私が望んだ何倍ものことをして下さっていた。」
苦難のただ中にあるときには気付かなかったが、振り返ると、神様は良きことをしてくださっていたことがわかる。
神様は人間の願いをかなえてくださらないという意味で、当てはずれです。
そして、飼葉桶の中にお生まれになった主イエスもまた、ちっとも神様らしくないという意味で当てはずれです。しかし、当てはずれの神であるからこそ、わたしたちがどん底にいる時でも共にいてくださる「インマヌエル」の神なのです。
※礼拝視聴にはパスワードが必要となります。お申し込みは こちら
画面内のフルスクリーンをクリックすると全画面になります。escキーで元に戻ります↑
Tweet
賛 美 21−242
主の祈り
交 読 文 交読詩編 第103編
賛 美 21−241
分かち合い
賛 美 − よきたより告げよ民に − 聖 歌 隊
聖 書 コリントの信徒への手紙U 第12章1−10節
(新共同訳新約 339頁)
祈 祷
黙 想 − 今 来たりませ − Satkz
説 教 「当てはずれの神」 小野 慈美 師
祈 祷
賛 美 21−280
献 金
感謝祈祷
聖 餐 式 賛 美 21−81
聖書朗読と感謝祈祷
賛 美 21−229(1,3,5,6節)
祝 祷 小野 慈美 師
後 奏
<アドベント(待降節)>
11月30日に最も近い主日からクリスマスまでをアドベントと言います。語源は「到来」を意味するラテン語“Adventus”で、この期間は主イエスの降誕を待ち望むと共に、主が再びこの世に来られる終末に向け、信仰の姿勢を整えることが求められます。
〒221-0804
神奈川県横浜市神奈川区栗田谷42-43
TEL 045-323-2967
FAX 045-323-3979