主日礼拝(召天者記念礼拝)
10月19日(日) 午前10時30分より
説 教:「天の故郷」
聖 書:ヘブライ人への手紙11章13-16節
説教者:小野慈美師
野球のピッチャーには、先発、中継ぎ、抑えの3種類の役割があります。中継ぎの投手は、あまり目立ちません。イサクは、族長の中では中継ぎと言えるかもしれません。父アブラハムは、イスラエル民族の偉大な先祖としての生涯を送り、詳しく聖書に書き記されています。また、イサクの息子ヤコブの生涯もかなり詳しく語られています。それなのに、イサクは、父アブラハムか息子ヤコブとの関連で登場してくるのがほとんどであり、比較すれば、影の薄い存在です。
イサクが祝福されるのは、父アブラハムの故だと語られています(創26:3-5)。つまり、父アブラハムに与えられた約束を受け継ぐということです。聞きようによっては自分の存在が軽んじられているようにも感じられます。しかし、イサクはふてくされませんでした。彼は「信仰をいだいて」(ヘブライ11:13)生き、そして死んだのです。イサクは、人間的な言い方をすれば目立たない人生を送りました。しかし、イサクはアブラハムになろうとはしませんでした。イサクはイサクであり続けました。そして、この人生を神がともにいてくださる人生として受けとめました。それが「信仰をいだいて」ということばの意味です。そして、そのことによって、アブラハムから受け継いだ神の約束を受け継ぐ者としての尊い人生を全うしたのです。
「地上ではよそ者であり、仮住まいの者である」(11:13)とは、決して地上で生きる人生を二次的なものとして軽んじるということなのではありません。そうではなくて、地上の人生において受ける評価とは全く異なる神の次元があることを忘れないでいるということです。「天の故郷」(11:16)とは、人間が死んだのち行く天国という意味であると同時に、神と共にあるという神の次元です。わたしたちは、今、地上に生きながら、「天の故郷」に心を向けます。イサクのように、神から与えられたこの場所で真実に生き切るならば、それもまた、神様の祝福の担い手としての尊い人生なのです。
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前 奏 − 天にまします我らの父 − バッハ
招 詞 哀歌 第3章22−24節
賛 美 21−59
主の祈り
交 読 文 交読詩編 第142編
賛 美 21−382
召天者記念式
分かち合い
賛 美 − 一羽のすずめ − ジュニア聖歌隊
聖 書 ヘブライ人への手紙 第11章13−16節(新共同訳新約 415頁)
祈 祷
黙 想 − 天にまします我らの父 − ブクステフーデ
説 教 「天の故郷」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 21−385
献 金
感謝祈祷
賛 美 21−90(1,4節)(アーメン)
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
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