アドベント第2主日礼拝
12月6日(日) 午前10時30分より
説 教:「平和の王の到来」
聖 書:イザヤ書11章1-10節
説教者:小野慈美牧師
イスラエルの民にとって、ダビデは王国を築いた最大の王でした。そして、人々は、ダビデ王家は決して滅びないという願望を持っていました。しかし、息子のソロモン王の死後、王国は分裂し、紀元前722年北イスラエル王国がアッシリア帝国によって滅ぼされ、ダビデ王家は南ユダ王国に受け継がれていくことになります。この時代に南ユダ王国で活躍した預言者イザヤは、神に立ち返らなければ南王国ユダも滅びるであろうと預言しました(イザヤ9:7-10:4)。(実際,紀元前587年、南ユダ王国はバビロニア帝国によって滅ぼされました)。イザヤはこのように滅びの預言を語りましたが、同時に希望の預言をも語りました。つまり、王家としてのダビデ王朝は滅びるが全く新しい王・ダビデの子が到来するのだと。(「エッサイの株からひとつの芽が萌えいで」(イザヤ11:1)。「エッサイ」はダビデ王の父親の名前です。)
マタイもルカも、主イエスがダビデ家の流れにあることを告げています。「エッサイはダビデ王をもうけた。・・・ヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけた。このマリアからメシアと呼ばれるイエスがお生まれになった」(マタイ1:6,16)。「ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った」(ルカ2:4)。
イザヤが預言した新しい王は、軍事力によって敵を征服する王ではありません。「弱い人のために正当な裁きを行い、この地の貧しい人を公平に弁護する。・・・正義をその腰の帯とし、真実をその身に帯びる」(イザヤ11:4-5)。このような王が、ユダヤ人のみならずすべての民の王となるのです(11:10)。
主イエスがエルサレムに入城したとき、人々は、ダビデ王家を力によって再び起こしてくださるお方として歓迎しました。しかし、その期待が裏切られたとき叫んだのです。「十字架につけろ」と。
わたしたちも、憎しみや怒りにかられ復讐心に心が満たされているとしたら、自分の思い通りにならない主イエスに対して「十字架につけろ」と叫んだ群衆の中にいるのではないでしょうか。
平和の王が来られます。そして、言われます。「わたしについてきたいと思うなら、わたしがあなたに求めていることは何なのかを考えて欲しい」と。
前 奏 − いま来たりませ − J.S.Bach
招 詞 テモテへの手紙T 第1章15節
賛 美 21−255
主の祈
交 読 文 交読詩編 第32編
賛 美 21−229(1,2,3,5節)
分かち合い
賛 美 − やわらかくこの胸に − 聖 歌 隊
聖 書 イザヤ書 第11章1−10節 (新共同訳旧約 1,078頁)
祈 祷
黙 想 − 天のかなたから − J.S.Bach
説 教 「平和の王の到来」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 21−248
献 金
感謝祈祷
聖 餐 式 賛 美 21−81
聖書朗読と感謝祈祷
配 餐
賛 美 21−235(アーメン)
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
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