主日礼拝
説 教:「人間関係の基礎」
聖 書:ペトロの手紙T3章1-7節
説教者:小野慈美牧師
「同じように、妻たちよ、自分の夫に従いなさい」(3:1)の「同じように」とは、その前の「召し使いたち、心からおそれ敬って主人に従いなさい」(2:18)を受けています。当時、女性の地位はまことに低く、召使たちと同様に、妻は夫の所有物のように扱われていました。しかし、信仰を持つことによって、自分が一個の人格として神につくられ愛されている誇りを知った。だから「外面的な」(3)装いで自己主張をしなくても尊いのだ。むしろ「柔和でしとやかな気立て」(4)を装いなさいと勧められています。「柔和」とは単に優しいということではなく、真理・真実に対して柔軟であり謙虚である姿勢、また他人に対する思いやりです。「しとやか」と訳されている言葉も、もとのギリシャ語は「静かな」という意味です。ただ単に口数が少ないという意味ではなく、敬意や献身というニュアンスも含まれる言葉です。つまり、「わたしが、わたしが」という自己主張の態度ではなく、相手を生かそうとする態度です。これらはまさに主イエスに表われている姿です。また、真の神を知り「何事も恐れな」(6)くてよくなった。しかし、それは他者を軽んじて良いということではない。むしろ、神を畏れるゆえに神の戒めである隣人を愛する、最も身近な隣人である、家族や配偶者を愛するのです。
7節は夫に対する教えです。「同じように、夫たちよ、妻を自分よりも弱いものだとわきまえて・・」当時、女性は弱い立場に置かれていました。だから、「(妻を)尊敬しなさい。そうすれば、あなたがたの祈りが妨げられることはありません」という勧めは、妻にひどい仕打ちをしておいて、神の前で何もなかったかのように祈れるかという問いでもあるのです。
神を畏れるがゆえに接する人に敬意を払うこと、これがあらゆる人間関係の基礎です。みえすいたお世辞は快いものではありませんが、敬意の伴う肯定的な言葉は人を生かします。「怒ることがあっても、罪を犯してはなりません。日が暮れるまで怒ったままでいてはいけません」(エフェソ4:28)とあるように「一日の終わりも、生涯の終わりのように」終末的に生きましょう。
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前 奏 − プレリュード − N.A.Le Begue
招 詞 詩編 94編17−19節
賛 美 21−209
主の祈り
交 読 文 交読詩編 第91編
賛 美 21−445
分かち合い
賛 美 − 神はそのひとり子を − 聖 歌 隊
聖 書 ペトロの手紙T 第3章1−7節 (新共同訳新約 431頁)
祈 祷
黙 想 − 血しお したたる − Pachelbel
説 教 「人間関係の基礎」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 21−580
献 金
感謝祈祷
賛 美 21−90(1,4節)(アーメン)
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
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