主日礼拝
5月22日(日) 午前10時30分より
説 教:「兄弟の愛とさばき」
聖 書:コリントの信徒への手紙I 6章1-11節
説教者:長谷川温雄師
パウロは皮肉屋だったようです。ギリシャ人クリスチャンに対し日常におきる問題を、異教徒にさばいてもらわないで、自分たちで収めたらどうかと言っています。それができないのは、教会で軽んじられている人を仲裁役にあてているためだといいます。的を射ることが出来ないひとに任せているからで、コリントの教会の堕落を皮肉っているといわれても答えようがありません。それなら終末論的な解決である「不義を甘んじて受け入れるべき」(7節)だというのです。パウロにはユダヤ教の血が残っていたようにも見えます。彼らは仲間の争いを内輪で裁くのが常でした。外の世界、すなわち異教徒の前に持ち出すことを固く禁じていました。今日の聖書の小見出しに「信仰のない人々に訴え出てはならない」と書いてあるのは、それゆえ、手紙の趣旨に当たっていないと考えられます。
パウロ自身が「イエス・キリストの復活」についてユダヤ人から訴えられたとき、彼はそれをアグリッパ王の裁きを越えて、フェストスによって皇帝の裁きに訴えたのは、国家の権威を認めていたからです。そのことはローマの信徒への手紙13章1−2節に明らかです。教会が組織としての大きな問題などで行き詰まった折には、神によって建てられた国家権力を利用してでも、問題の早期解決を図ることが許されていると考えられます。信仰者はともすると、終末論的な考えにひかれて、現実の問題から逃げようとする道をとることが少なくありません。パウロは信仰に忠実ぶる危険を偽使徒の蔓延として取り上げています(Uコリント11:13-15)。
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前 奏 − 来たれ聖霊、主なる神よ − M.ヴェックマン
招 詞 詩編 第34編20−23節
賛 美 21−58
主の祈り
交 読 文 交読詩編 第62編
賛 美 − 新しい天と地を見たとき − 聖 歌 隊
分かち合い
賛 美 21−345
聖 書 コリントの信徒への手紙T 第6章1−11節(新共同訳新約 305頁)
祈 祷
黙 想
説 教 「兄弟の愛とさばき」 長谷川 温雄 師
祈 祷
賛 美 21−505
献 金
感謝祈祷
賛 美 21−346(アーメン)
祝 祷 長谷川 温雄 師
後 奏
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