主日礼拝・聖餐式
1月6日(日) 午前10時30分より
メッセージ:「主はわたしの救い」
聖 書:出エジプト記15章1-5、11節
説教者:小野慈美牧師
〇2019年の主題聖句「主はわたしの力、主はわたしの歌、主はわたしの救いとなってくださった」(出エ15:2)は、イスラエルの民がモーセに率いられて、エジプトを脱出した直後に歌われたものです。イスラエルの民が葦の海を前にしたとき、エジプトの兵隊たちが背後に迫ってきました。そのとき、モーセが杖を葦の海に向けると、水が左右に分かれ、海の底に道ができ民はそこを渡りきりました。エジプト兵が追いかけてくると、彼らが渡りきる前に左右に分かれていた水が覆いかぶさり彼らは滅びました。
〇しかし、出エジプトのような劇的な勝利だけが救いなのではありません。実際、イスラエルの民は、その後、神様に見捨てられたかと思えるような経験をしています。つまりイスラエルの民の不従順さや堕落の故の裁きを受けました。しかし、その時にも、なお主に信頼しようという預言者、そして、その言葉に耳を傾ける人々がいました。彼らは知っていました。困難な中でこそ、主が真実なお方であると賛美することができること自体が既に救いなのだと。
〇第二次世界大戦中に生きたボンヘッファーという牧師がいました。彼はナチスに抵抗し、ヒトラー暗殺計画にも加わりました。しかし計画が事前に発覚して捕えられ2年間獄中生活をした後、処刑されました。処刑される数ヶ月前の1944年の年末に婚約者のマリアと家族に送った手紙に同封されていた詩があります。それが讃美歌21-469番「善き力にわれかこまれ」です。自分の死を予感しつつも、新しい日々も希望をもって生きていこうと勧めています。それはどんな時も彼が神様の善き力に守られていたからです。
〇ボンヘッファーは、ヒットラーが自殺する3週間前に処刑されました。処刑が少し遅れていれば、彼は殺されずにすんだかもしれない。結局、彼は救われなかったのでしょうか。彼は処刑直前にこう語ったそうです。「これが最後です。しかし私にとっては命の始まりです。」人間にとって最悪と思われる事態に置かれてもなお希望を失わない。それは、この世界を支配しているのは、訳の分からない闇の力ではなく、愛と真実の神なのだと信じることができたからです。闇の中でも、否、闇の中でこそ、輝く光を知っていること、これこそが「私の力、私の歌、私の救い」です。
「光は闇の中で輝いている。闇は光に勝たなかった。」(ヨハネ1:5 聖書協会共同訳)
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前 奏 - 主キリスト、神の独り子 - J.S.Bach
招 詞 ヨシュア記 1章5節
賛 美 21-6 つくりぬしを賛美します
主の祈り
交 読 文 交読詩編 第106編1-5節
賛 美 - ふるさとを離れて遠く - 聖 歌 隊
分かち合い
賛 美 21-224 われらの神 くすしき主よ
聖 書 出エジプト記 第15章1-5節、11節 (新共同訳旧約 117~118頁)
祈 祷
黙 想
説 教 「主はわたしの救い」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 21-469(1,2,3,5節) 善き力にわれかこまれ
献 金
感謝祈祷
聖 餐 式 賛 美 21-72(1,2,3節) まごころもて
聖書朗読と感謝祈祷
配 餐
賛 美 21-187(アーメン) よろこびの歌で
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
2019年教会標語と主題聖句
教会標語『主はわたしの救い』
主題聖句 「主はわたしの力、主はわたしの歌、主はわたしの救いとなってくださった。」
(出エジプト 第15章2節)
礼拝後、集合写真を撮りました。
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