主日礼拝
3月3日 午前10時30分より
メッセージ:「思いがけない恵み」
聖書:ルカによる福音書17章11-19節
説教者:小野慈美牧師
「重い皮膚病」(12)の人は宗教的に汚れているとみなされていたため隔離され、やむを得ず人前に出る時には、「わたしは汚れた者です」と叫ぶことが義務付けられていました(レビ13:45)。
10人の病人は、重い皮膚病を癒してくださるイエスという方が、この村に来られると聞いて、道の近くに出てきました。しかし、人々と距離を取って遠くの方に立ち止まっていました。イエス様の一行が通りかかると、彼らは必死に叫び始めました。「イエス様、先生、どうかわたしたちを憐れんでください」(13)。すると、イエス様が足を止め、おそらく大きな声で言われました。「祭司たちのところに行って、体を見せなさい」(14)と。すぐに病気が治ったのではありませんが、その言葉に促され祭司のいるところへ歩き始めた途中で、全員が癒されたことに気づきました。「その中の一人は、自分がいやされたのを知って、大声で神を賛美しながら戻って来た。そして、イエスの足もとにひれ伏して感謝した。この人はサマリア人だった」(15-16)。歴史的な理由で、ユダヤ人は、サマリア人を嫌っていました。10人のうち、おそらく他の9人はユダヤ人でした。それまでは同じ病人同士ということで一緒に生活していましたが、癒されたとたんに、差別意識が顕在化したのでしょう。
①ユダヤ人の病人たちは、サマリア人の仲間でいたくないという思いから、一刻も早く「清くなった」というお墨付きをいただき、社会復帰するために祭司のところに急ぎました。
②サマリア人は、「他の9人は憐れみをいただけるとしても、自分は取り残されるかもしれない」と思っていたかもしれません。彼は、病気が治ったことを喜んだだけではなく、神から遠いとみなされていた自分も憐れみを受けたことを感謝したのです。彼が他のユダヤ人と違っていたのはそのことです。
わたしたちはどんな時でも大胆に憐れみを求めて叫んでよいのです。自分は汚れている、神様から離れてしまったという思いにとらわれるときこそ、「イエス様、どうか私をあわれんでください」と。
「あなたの信仰があなたを救った」(19)の「信仰」とは、思いがけない恵みに触れ、びっくりして感謝をすることです。私たちも神の愛にふさわしくない者であるにもかかわらず、イエス・キリストが命をかけて罪を赦してくださった「思いがけない恵み」によって、きょうも生かされています。
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前 奏 - 主イエス・キリストよ - J.パッヘルベル
招 詞 詩編 28編6-7節
賛 美 21-361 この世はみな
主の祈り
交 読 文 交読詩編 第46編
賛 美 - いのちのいのちよ - 聖 歌 隊
分かち合い
賛 美 21-296(1,3,5節) いのちのいのちよ
聖 書 ルカによる福音書 第17章11-19節 (新共同訳新約 142頁)
祈 祷
黙 想
説 教 「思いがけない恵み」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 21-474(1,2,3節) わが身の望みは
献 金
感謝祈祷
聖 餐 式 賛 美 21-79(1,2節) みまえにわれらつどい
聖書朗読と感謝祈祷
賛 美 21-29(アーメン) 天のみ民も
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
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