2月21日 10時30分より
メッセージ:「一見正しそうなフェイク」
聖書:マタイによる福音書4章1-11節
説教者:小野慈美牧師
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主イエスは荒野で悪魔の誘惑を受けました(1-2)。これは、主イエスの内面の戦いですが、単なる自問自答ではありません。悪魔はリアルな存在です。悪魔は、明らかな嘘ではなく、一見真実であるかのように思わせつつ、全体としては、間違った結論へと導くのです。荒野の誘惑は、「メシア」としての主イエスに対する誘惑でした。
①第一の誘惑 経済的なメシア(3)
「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」あなたがメシアなら、人々の経済的・物質的な求めに応じたらどうかという誘惑です。もちろん、パンは大切であり、主の祈りでも「日曜の糧を与えたまえ」と祈ることを教えておられます。
<主イエスの答え>(4)
「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出るひとつひとつの言葉で生きる」(申命記8:3の引用)。「生きるために」は、パンが必要です。しかし、「どう生きるか」を知るためには、神の言葉が必要なのです。
②第二の誘惑:奇跡(5-6)
次に、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、言った。「神の子なら、飛び降りたらどうだ。『神があなたのために天使たちに命じると、あなたの足が石に打ち当たることのないように、天使たちは手であなたを支える』と書いてある。
「人々に奇跡を見せて、あなたがメシアであることを示したらどうだ。聖書にそう書いてある。」ここで悪魔は誘惑の手段として聖書(詩編91:11を用います。実に巧妙です。
<主イエスの答え>(7)
「『あなたの神である主を試してはならない』とも書いてある」(申命記6:16の引用)。
自己目的や自己正当化のために神の言葉を使うのは、最も大きな罪です。そのように聖書を使うなら、たとえ、聖書の言葉をちりばめていても、それはフェイクになります。
③第三の誘惑:権力による支配(8-9)
更に、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその繁栄ぶりを見せて、「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう」と言った。
悪魔と妥協してこの世の権力を手にすれば、人々を支配することができるではないか。
<主イエスの答え>(10)
「退け、サタン。『あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ』と書いてある。」(申命記6:13 の引用)。これは最終的に、十字架への道を妨げようとする誘惑です。主イエスの答えは、すべて旧約からでした。主は、旧約の中に神の御心を見出し、ただ父なる神に仕えて使命を成し遂げ、私たちのための救いの道を開かれたのです。
<誘惑に抗するために>
サタンの誘惑の目的は、私たちを神様との交わりから引き離すことです。誘惑に対抗する原則は、聖書の言葉と祈りです。しかし、それでも人間は、誘惑に負けて罪を犯してしまうことがある。そのようなとき、私たちの心は、罪責感や後悔の念にとらわれ,
サタンの猛烈な攻撃に遭います。「あんなことをしたお前は、もう神様に愛してもらえない」。これはフェイクです。イエス様も誘惑に会われました。だから、誘惑に会うときの人間の心がお分りになる。サタンのフェイクに惑わされないために、聴くべき御言葉はこれです。「この大祭司は、わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです。だから、憐れみを受け、恵みにあずかって、時宜にかなった助けをいただくために、大胆に恵みの座に近づこうではありませんか。」(ヘブライ4:15-16)
前 奏 - 神はわが力 - R.ヴィーンホルスト
招 詞 詩編91編3-4節(下記)
賛 美 457(1,2,5) 神はわが力
主の祈り
聖 書 マタイによる福音書4章1-11節(新約p.4)
祈 祷
黙 想
説 教 「一見正しそうなフェイク」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 530(1,2)主よ、こころみ
献 金 (※礼拝献金は、口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 27 父・子・聖霊の
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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「神はあなたを救い出してくださる/仕掛けられた罠から、陥れる言葉から。
神は羽をもってあなたを覆い/翼の下にかばってくださる。神のまことは大盾、小盾。」
(詩編91:3-4)
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