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礼拝Worship

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2021/7/18の礼拝


7月18日(日)10時30分より
メッセージ:「生き方のエッセンス」
聖書:マタイによる福音書7章12節
説教者:小野慈美牧師

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<黄金律>
「だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(マタイ7:12)は「黄金律」(Golden Rule)と呼ばれます(=ルカ6:31)。そして「これこそ律法と預言者」、聖書のエッセンス、生き方のエッセンスだというのです。
ただし、「(自分が)人にしてもらいたいと思うこと」を、相手も望んでいるかどうかは疑問です。自分が良かれと思っても、独りよがりであれば、相手にとっては、大きなお世話、愛の押し売りになりかねません。しかし、おそらく、どんな人にとっても、人にしてもらいたいことは、「心をわかってほしい」、「言葉にならない心の声を聴き取ってほしい」ということだろうと思います。そして、人は「わかってもらえた」と感じるとき、自分が愛されていると感じ、深い喜びを覚えるのです。「愛する」ということは、“自分が良いと思うことを押し付けることではなく、まず相手の立場に立って理解しようと努めること”です。
<あかい目>
この黄金律が単なる教えではなく、現実的な力を持つものであることをお伝えしたいと思います。童話作家の藤原一生(1924~1994)氏は自分の幼い時の体験をもとに「あかい目」という絵本を書きました。父子家庭で育ったかずお少年は、キリスト教関係の施設に預けられました。そこで、ボランティアをしていた当時20歳の神学生小野一良(オノイチロウ、私の父、絵本の中の「先生」)に出会います。盗みを繰り返すかずお少年。ある日、先生は「悪の根は早いうちに摘み取らねば」とかずおを捜します。かずおを見つけ、襟首をつかまえようとしたそのとき…。かずおがぼんやり何かを見ている。その視線の先に、一組の母子がいた。
そのときのことを後に小野一良はこう語っています。
「その瞬間、聖霊の導きとしか言いようのないひらめきが光のように心を照らし、熱い感動が私の全身を走りました。そうかこの子はお母さんが恋しいのだ、求めても求めても満たされない心に、ポッカリとあいた深い穴を、無意識のうちに埋めようとして、小銭を盗む。盗んでも盗んでも満たすすべもない穴を!この子が盗んでいたのは金ではない、母の愛だったのです。こんな悲しい盗みをだれが叱ることができましょう。そっと手を取って、小さな部屋に連れて行き、叱られるかとおどおどしているその子のために、何も言わず、ただ祈ってやりました。祈りながら、涙があふれて仕方がありませんでした。祈り終わって、見ると、どんなに叱られても泣かなかったこの子が、目にいっぱい涙を浮かべて、チョンと座った細い膝小僧の上に、ポタポタと落としていました。その日から、その子は見違えるように明るくなり、嘘も盗みも、いつか影をひそめてしまいました。」
ぼんやり親子の姿を見ていたかずおの深い心の渇きを「先生」が洞察し理解し、目をまっかにして祈ってくれた。あの出来事がなぜ自分に深い喜びを与えたのかは、「先生」が、成人したかずおに思い出を語ってくれたことによって初めて全貌がわかり「あかい目」を書くことができました。
<主イエスの目>
木に登っているザアカイ、姦淫の現場をとらえられた女性、イエス様を知らないと三度も繰り返したペテロ、彼らを見つめた主のまなざし。そこには、誰よりも深く人間を理解し生かそうとなさる主イエスの「あかい目」があります。そのまなざしは私たちにも注がれています。その愛を知るとき、私たちもこの愛を分かち合う者として、用いられるのです。
12節の初めには「だから」という言葉があります。何「だから」でしょうか。少し前の7節には「求めなさい。そうすれば与えられる」、直前の11節には「あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださる」とあります。
「良い物」とは、愛であり、聖霊の導きです。そして、求めるならば与えてくださるという約束があります。「だから」、この黄金律は、冷たい命令ではなく、恵みに満ちた慰めであり、励ましなのです。



前   奏   -Prelude-        K.H. Zollner
招   詞   エレミヤ書29章11節(下記)
賛   美   51(1,3) 愛するイェスよ
主の祈り  
聖   書   マタイによる福音書7章12節 (新約p.11)
祈   祷
黙   想
説   教   「生き方のエッセンス」        小野慈美 牧師
祈   祷
賛   美   486 飢えている人と
献   金   (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛   美   28 み栄えあれや
祝   祷                     小野慈美 牧師
後   奏 
分かち合い

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「わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、
と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。
将来と希望を与えるものである。」(エレミヤ29章11節)


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