横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

2021/10/10の礼拝

10月10日(日）10時30分より
神学校を覚える日礼拝
メッセージ：「子どものようになる」
聖書：マタイによる福音書18章1－5節
説教者：國友淑弘神学生

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今日の聖書箇所、マタイによる福音書18章3節には「心を入れ替えて子どものようにならなければ、決して天の国に入ることはできない」とあります。この3節と同じような文章表現は、4節にも「子どものようになる人が、天の国でいちばん偉いのだ」という形で出てきます。マルコによる福音書も、ルカによる福音書も同じ箇所が出てきますが、マタイによる福音書だけが「子どものように」を2回繰り返し述べています。
どちらも「子どものようになる」と言っており、そのように「なっていく」ということが求められています。ギリシャ語を見るとgi,nomai（ギノーマイ）すなわち「そのようになる」とか「生じる」とあります。またこのgi,nomaiの前の単語はstre,fw 原型で、strafh/te　（ストラフェーテ）という単語が使用されており、意味は「向きを変える」という言葉です。直訳すると「向きを変えて（方向転換、turn aroundして）、子どものようにならなければ」となっています。「方向転換をして」そして「なっていく」という行動が求められているのです。
今日の聖書箇所の前後もそうですが、聖書全体を見るとイエスさまの言い争う論的となっているのは、大抵の場合「律法学者やファリサイ派」です。今でいえば、大学教授やインテリ層、それなりの教養を持った指導者であり、人格的にも良いともなされていた人たちです。イエスさまは、当時のそのような者たちに「偽善者たちよ」と厳しく叱責されています。反対に、イエスさまが優しさを示されるのは、社会の枠組みからはじき出されていた病人、娼婦、借金で困っている人などです。選んだ12弟子と呼ばれる人たちも学歴のない漁師や取税人であったようです。そうみていくと、教育、教養、あるいは自己鍛錬や努力は、どうも人間性の成長の邪魔をしているようにも感じられます。真の本当の人間の成長とは何なのでしょう。
コロナ禍において、長く続くこの世界的な災害状況の中で、私たちはどのように考え、そして生きていけばいいのか。聖書が述べる「子どものようになっていく」とはどういうことか、改めて考えさせられます。現実を受け入れることでしょうか、前向きになることでしょうか、ボールを追いかける子どものように、目の前にある日々を精一杯生きることでしょうか。
サン＝テグジュペリの「星の王子さま」に登場するリトル・プリンス（小さな王子さま）は、自分の星に咲くバラの花との仲が上手くいかなくなったことをきっかけに、旅に出かけます。訪れた星々でさまざまな人に出会い、悩み、励まされ、ある時は友ができ、別れを経験します。最後には物語のテーマでもある「目に見えない大切なもの」を見出していきます。
イエスさまの子どもへのまなざしは、神さまから私たちへと向けられたまなざしに置き換えることができます。災難の中、また避難所の中で子どもたちの遊ぶ姿に、近くにいる大人たちが励まされることがあります。神さまはコロナの状況下で生きる私を見て、何を思い、感じて下さっているのでしょうか。
前向きに生きましょう。

前　　　奏　　　－つくりぬしを賛美します －　P. ピドゥー
招　　　詞　　　エレミヤ書33章3節（下記）
賛　　　美　　　６　つくりぬしを賛美します
主の祈り　　
聖　　　書　　　マタイによる福音書１８章１-５節
祈　　　祷
黙　　　想
説　　　教　　　「子どものようになる」　　 　　 國友淑弘 神学生
祈　　　祷
賛　　　美　　　５３３　どんなときでも
献　　　金　　 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛　　　美　　　２９　天のみ民も
祝　　　祷　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　小野慈美 牧師
後　　　奏　
分かち合い

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「わたしを呼べ。わたしはあなたに答え、あなたの知らない隠された
大いなることを告げ知らせる。（エレミヤ33：3)

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