11月7日(日)10時30分より
メッセージ:「不信仰な私をお助けください」
聖書:マルコによる福音書9章14-29節
説教者:小野慈美牧師
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主イエスと三人の弟子たちが山上におられる間に、ふもとでは騒動が持ち上がっていました。一人の父親が弟子たちに「息子を苦しめている霊を追い出してください」と懇願しました。弟子たちはいろいろ試みましたができませんでした。
ちょうどそこへ主イエスが下りてこられたので、父親が経過を説明しました。主イエスが命じると、たちどころに悪霊は出て行き、息子は癒されました。弟子たちが「なぜ私たちは霊を追い出せなかったのですか」と尋ねると「この種のものは、祈りによらなければ追い出すことはできない」と言われました。弟子たちと父親の言動から、信仰とは何であるのかを考えてみましょう。
(1)弟子たちの不信仰
弟子たちは、信仰を持っていると思っていました。しかし、不信仰だったのです。彼らは、かつて、伝道旅行に遣わされ、悪霊を追い出した経験がありました(マルコ6:7,13)。最初は半信半疑でしたが、イエス様に命じられたようにすると、病を癒し、悪霊を追い出すことができました。しかし、それは、弟子たちの力ではなく、イエス様が与えてくださった権威のゆえでした。ところが、それが繰り返されると、いつしか自分たちが何かできるかのように勘違いし、権威の源であるお方に寄り頼むことがおろそかになったのです。
あるいは、「イエス様も、主だった三人の弟子たちもいない。今こそ自分たちの力を発揮するときだ。あの時できたのだから、今回もできるはずだ。」というような自己顕示欲があったのかもしれません。彼らは、形の上では祈ったでしょう。しかし、かつての成功体験が、かえって、真剣な祈りを妨げたのです。
(2)父親の信仰
23節の「『できれば』と言うか。信じる者には何でもできる。」という主イエスの言葉はとても厳しい響きを持っています。しかしこれは、裁きの言葉ではなく、慈しみから出ている言葉、信頼を促す言葉です。「みっともなくてもいいから、そのまま飛び込んできなさい、私に信頼しなさい」という励ましの言葉です。
父親の「信じます。信仰のない私をお助けください」(24)という言葉は、一見、不信仰な言葉のように思えます。しかし、ここに信仰の本質が現われていると思うのです。信仰には、不確かな要素というものが必ずあるものです。わからないことがある。それゆえ不安がある。しかし、信頼していく。信仰とは、信頼です。つまり、自分の信じる力の強さに根拠を置くのではなく、不確かな自分を受けとめてくださるお方に信頼することです。この父親は自分の思いを正直に主イエスに告白し、憐れみを求めています。「不安なのです。どうしたらよいかわならない私を憐れんでお助けください。」実にみっともなく、堂々とした信仰からは程遠く見えます。しかし、むしろ、ここに信仰の本質があります。
私たちも、不安と恐れの只中に置かれ、信仰が揺さぶられるような経験をすることがあります。そのようなとき、「私は、うろたえ、不安におののいています。落ち着いて祈ることすらできないのです。でも、そういう自分をあなたが受けとめてくださることを信じます。このままの私を助けてください。」自分の無力さを正直に認めて、主イエスにより頼んでいくときに、神の御業が始まります。
前 奏 - 主イエスよ、われらに - J.S.バッハ
招 詞 詩編46章2-4節(下記)
賛 美 208(1,3) 主なる神よ、夜は去りぬ
主の祈り (「讃美歌21」93-5 B 日本キリスト教協議会統一訳)
聖 書 マルコによる福音書9章14-29節 (新約p.78)
祈 祷
黙 想
説 教 「不信仰な私をお助けください」 小野慈美 牧師
祈 祷
賛 美 532(1,2) やすかれ、わがこころよ
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
聖 餐 式
賛 美 “御言葉は道の光”(歌詞が開きます)
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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2神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。3わたしたちは決して恐れない/地が姿を変え 山々が揺らいで海の中に移るとも 4海の水が騒ぎ、湧き返り/その高ぶる
さまに山々が震えるとも。(詩編46:2-4)
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