11月21日(日)10時30分より
メッセージ:「安心して行きなさい。」
聖書:マルコによる福音書5章25-34節
説教者:小野慈美牧師
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Ⅰ)この方の服にでも触れればいやしていただける
主イエスを取り囲む群衆の中に、12年間も出血が止まらない病の女性がいました。婦人科系の病だったのでしょう。律法では、女性に出血がある間は宗教的に穢れているとみなされ、人との接触が制限されました(レビ15:25~)。彼女は、病気を癒す力のあるイエスのうわさを聞きつけ、群衆に紛れ込み「うしろからイエスの服に触れ」(27)ました。するとすぐに出血が止まりました。主イエスも、自分から力が出ていったのを感じ「わたしの服に触れたのはだれか」(30)と言われ、あたりを見回しました。彼女は、こっそり逃げることもできたのですが、主イエスの権威ある言葉を聞き、こう感じたのです。「このお方は、単に奇跡を行なうだけの人ではない。もっと大きな方だ」。「女は自分の身に起こったことを知って恐ろしくなり、震えながら進み出てひれ伏し、すべてをありのまま話した」(33)。この女性の告白を聞き、主イエスは「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」(34)と言われました。
Ⅱ)「あなたの信仰」(34)とはどのような信仰か
主イエスに会う前、彼女が持っていた信仰は「主イエスは癒してくださる」というものでした。しかし、それは、信仰の入口です。「あなたの信仰」(34)には、もっと深い面があります。その「信仰」とは、「わたしに触れたのは誰か」と主イエスが尋ねたとき、彼女が逃げないで、進み出て、ありのままを話したことの中にあります。もし、彼女が名乗り出ないで、そのまま帰ってしまったとしたら、この主イエスの言葉は語られませんでした。だから、この「信仰」は単に癒しを信じる信仰とは違うのです。名乗り出たら厳しい裁きを受けるかもしれない。しかし、彼女は、ありのままを話し、いっさいを主イエスに委ねました。この態度こそが「あなたの信仰」だったのです。
彼女は、このとき、自分でも気づかずに、生き方を180度変えさせられたのです。それまでは、都合の良いところだけ、イエス様におすがりしようという求め方をしていました。しかし、このとき、自分にとって都合が良かろうが悪かろうが、自分をイエス様に委ねるという信仰の生き方に変わったのです。
この結果、彼女は肉体の癒しにまさる真の解放を与えられました。主イエスは、正直にありのままを告白する者に対して、慈しみ深くあられるのです。その慈しみに出会うとき、人は心が癒され、赦しの愛が、その人を解放し、造り変え、新しくするのです。主イエスは、「せめて服にでも」という素朴な信仰をさえ受けとめてくださり、それを契機にご自身との交わりの中に招いてくださり、そこから深い信仰へと導いてくださいました。
Ⅲ)「安心して行きなさい」とは罪の赦しと永遠の命の約束
「安心して行きなさい」とは、「あなたの穢れは私が引き受けた。あなたは既に清い。だから、心配しなくてもいい」という意味でもあります。これは、単なる気休めではありません。やがてご自身が十字架につくことによって、文字どおり、彼女の穢れを、そして、私たちの罪を引き受けてくださったのです。
「安心して行きなさい」は、さらには復活の命の約束でもあります。彼女も、最後には、死の床につきます。もはや、奇跡的な癒しは起こらない。しかし、そのときも彼女の心には、「安心して行きなさい」という主イエスの言葉が響きました。「安心して行きなさい」は、肉体の健康を越えた失われることのない命、罪赦されることによって与えられる平安という永遠の命の中で生きていきなさいという意味でもあるのです。
前 奏 - 哀れみたまえ、おお主よ - J.N.Hanff
招 詞 ローマの信徒への手紙12章9,10節(下記)
賛 美 206(1,2,4) 七日の旅路
主の祈り
聖 書 マルコによる福音書5章25-34節 (新約p.70)
祈 祷
黙 想
説 教 「安心して行きなさい」 小野慈美 牧師
祈 祷
賛 美 433(1,3,5) あるがままわれを
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 28 み栄えあれや
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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9愛には偽りがあってはなりません。悪を憎み、善から離れず、10兄弟愛をもって互いに愛し、尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい。
(ローマ12:9,10)
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