11月28日(日)10時30分より
アドヴェント第一主日礼拝
メッセージ:「闇に打ち勝つ光」
聖書:ヨハネによる福音書一章1-5節
説教者:小野慈美牧師
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ヨハネ福音書20章の終わりに、本書が書かれた目的が記されています。「これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである」(20:31)。
ヨハネ福音書は、単にイエスの生涯を描いた伝記なのではなく、イエスが誰であるか、イエスは何のために来られたのかを伝えるために書かれたのです。この目的を知った上で、ヨハネ1:1-5に出てくる3つのキーワードに注目しましょう。
1)言:「初めに言があった」。(1:1)
「言葉」ではなく、「言」という一文字が使われています。これは「ロゴス」というギリシャ語の翻訳です。
①この「言」は、静的な無機的なものではなく、人格的なお方です。
1節の「言」はギリシャではロゴスですが、2節以下は、ロゴスではなく、英語で言うと、This(この方)あるいはHe(彼)と訳せるギリシャ語の代名詞が使われています。つまり、この「言」は、人格的な存在だということです。「新改訳2017」では、「この方は初めに、神と共におられた」(1:2)。と訳されています。言うまでもなく、「この方」は、イエス・キリストを指しています。「ナザレのイエス」という歴史上の人物は、約2000年前の一時期、一地域で生きておられた方ですが、「神の言」である御子は、永遠の初めから神と共におられたのであり、ナザレのイエスは永遠の「神の言」が人となったお方なのだということです。コロサイ1:17にはこう書かれています。「御子はすべてのものよりも先におられ、すべてのものは御子によって支えられています。」
②この「言」は何か意味を表す言葉ではなく、被造物や出来事を生み出す力ある言です。
「万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった」(3)。創世記冒頭の内容はこの良い例です。「神は言われた。『光あれ。」こうして、光があった。』(創世記1:3)。「光あれ」という「言」が「光」を生み出したのです。
Ⅱ)命:「言(この方)の内に命があった。」(1:4)
この「命」は、身体的な命ではなく、人間が神と共に生きる豊かな命、永遠の命です。
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」(ヨハネ3:16)。
イエス・キリストの十字架が私たちの罪の赦しのためであることを信じるとき、私たちは神の前に恐れなく立つことができるようになります。そして、状況の良し悪しにかかわらず、神が共にいてくださることを信じることができます。それが救いであり、永遠の命です。イエス・キリストは、この命をもたらすために来てくださったのです。
Ⅲ)光:「闇は光に勝たなかった」(1:5)
新共同訳では「暗闇は光を理解しなかった」ですが、聖書協会共同訳では、「闇は光に勝たなかった」と訳されています。私たちの生きている世界は、あたかも、闇が勝っているように見えます。しかし、そうでしょうか。真っ暗なところでも、ろうそく一本の光があれば、真っ暗闇ではなくなります。しかし、明るいところに一筋の闇を入れたら明るさが全く消えてしまうということはありません。闇は光に勝たないのです。
イエスは再び言われた。「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ」(ヨハネ8:12)。今、私たちは、闇の中を歩いているようです。しかし、神の言、永遠の命、闇を照らす光であるお方が、今も、御言葉をもって、わたしたちの歩みを照らしてくださっています。闇にではなく、光に心を向けましょう。その光が、私たちが闇に呑み込まれることから救い出してくださるのです。
前 奏 -いざ来ませ、異邦人の救い主よ- D.ブクステフーデ
招 詞 エレミヤ書33章15-16節(下記)
賛 美 54年版 94(1,2,4) 久しく待ちにし
主の祈り
賛 美 来たりたまえ 我らの主よ 聖歌隊
聖 書 ヨハネによる福音書1章1-5節 (新約p.163)
祈 祷
黙 想
説 教 「闇に打ち勝つ光」 小野慈美 牧師
祈 祷
賛 美 241 (1,2) 来たりまえ われらの主よ
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 255(3) 生けるものすべて
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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15 その日、その時、わたしはダビデのために正義の若枝を生え出でさせる。彼は公平と正義をもってこの国を治める。16 その日には、ユダは救われ、エルサレムは安らかに人の住まう都となる。その名は、『主は我らの救い』と呼ばれるであろう。
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