12月19日(日)10時30分より
クリスマス礼拝
メッセージ:「二人のマリア」
聖書:ルカによる福音書一章26-38節、46-48節
説教者:小野慈美牧師
※どなたでも視聴できます。
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Merry ChristmasのMerryが、うれしい華やいだ気分を表すのだとしたら、Merry Christmasと言えない人もおられるでしょう。しかし、Merry Christmasとは、気分のことがらではありません。イエス・キリストの誕生を喜ぶ挨拶です。それがなぜ喜びなのかを、二人のマリアを通して知りたいと思います。
<一人目のマリア>
一人目のマリアは15,6歳の若い娘です。彼女に天使が告げました。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる」(28節)。天使とのやりとりの後にマリアは答えます。「お言葉通り、この身になりますように」(37節)。「これから何が起こるのかよく分からないけれど神様に従おう」という素朴な信仰が表明されています。これが一人目のマリアです。
しかし、その後のマリアの歩みは、決して「恵まれた」ものではありませんでした。夫のヨセフは比較的早く死んだと言われています。長男のイエスが、ヨセフの仕事を継いで家計を支えていました。しかし、ある日、突然仕事を放り出して、家を出てしまい、宗教家としての歩みを始めました。やがて、マリアは耳にします。「息子さんが逮捕されましたよ。」それから一日の間にマリアが経験したことは、一人の女性として、母親として最も耐え難いことでした。息子が犯罪者とされ、重い十字架を背負わされ、ゴルコタの丘で十字架に釘付けにされ、およそ6時間苦しみました。ヨハネ福音書では、それを見守るマリアに対し、主イエスは「お母さん、これからは、その弟子があなたの子です」と言い残して、息を引き取りました。母親としてのマリアは、「神がともにおられるなら、神が愛であるなら、愛する息子になぜこのようなことが起こったのか」と問うたことでしょう。
<二人目のマリア>
二人目のマリアは一人目のマリアと同じ人です。ただし、一人目のマリアから30数年後の50歳くらいのマリア。おそらく復活したキリストに出会い、キリスト者となったマリアです。ルカ1,2章の記事は、十字架と復活の後に、このマリアが、何十年も前の出来事を思い起こしながら信仰の仲間に語ったものでしょう。出来事を経験したのは、一人目のマリアですが、その経験を証言しているのは、二人目のマリアなのです。
「あの日、天使はわたしにこう言いました。『おめでとう、恵まれたかた。主があなたと共におられる。あなたは神から恵みをいただいた』(28,30)。わたしの人生は、こんなにも困難に満ちていたのに、「恵まれたかた」と言われたのよ。でも、今は思うの。天使の言ったことは本当だったって。なぜなら、『この主のはしためにも目を留めてくださったからです」(48)。私の人生は、決して楽ではなかった。でも、今は分かる。あのときも、このときも神が私に目を留めてくださり、共にいてくださった。そして、そのとき、そのときに必要なものを与えてくださり、支えてくださった。そして、私を神の御子の母として用いてくださった。だから、やっぱり、私は「幸いな者」(48)でした。」
<マリアから私たちへの言葉>
二人目のマリアが、一人目のマリアに語られた天使の言葉を、今、私たちへの言葉として届けてくれます。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」
ご高齢の方たちに告げます。これまで、いろいろとたいへんなことがありましたね。でもそのとき、そのとき、神様は共にいてくださいました。たとえ、あなたが、そのときには、そのようには思えなかったとしてもです。そしてあなたのこれからの人生にも神様は最後まで共にいてくださる。そのことを信じて大丈夫ですよ。
若い方たちに告げます。今後、いろいろ予期せぬことがあっても、大丈夫。主があなたと共におられ、片時も離れることはなさいません。
「主があなたと共におられる」(28)という約束に信頼するならば、今のあなたの状況がどのようであっても、”Merry Christmas!”と言ってよいのです。
前 奏 - パストラーレ - J.S.バッハ
招 詞 イザヤ書9章5節(下記)
賛 美 265(1,3) 天なる神には
主の祈り
賛 美 荒野のはてに 聖 歌 隊
聖 書 ルカによる福音書1章26-38節、46-48節 (新約p.100)
祈 祷
黙 想
説 教 「二人のマリア」 小野慈美 牧師
祈 祷
賛 美 175(1,2,3) わが心は
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 259(1,4) いそぎ来たれ、主にある民
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。権威が彼の肩にある。その名は、「驚くべき指導者、力
ある神/永遠の父、平和の君」と唱えられる。(イザヤ書9:5)
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