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礼拝Worship

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2021/12/26の礼拝

12月26日(日)10時30分より
メッセージ:「二人の男の選択」
聖書:マタイによる福音書2章13-23節
説教者:浅輪一郎伝道師

※どなたでも視聴できます。

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今日はヘロデとヨセフの人生/生き方から「私たちは何を語られているのか」ということを考えます。
(ヘロデ)
ヘロデはイエス様がお生まれになった頃、パレスチナ地方を支配していた王であり(2:1)、自国では権力を意のままに操ることが出来ていました。一方で自国より強い国の権力者に対しては忠誠を示し迎合し続けなければなりませんでした。結果、やがては自分の地位や権力や命が奪われるのではないかという不安を常に抱き、自分以外の人間を疑い続けました。そして、自分以外の人間を殺そうと(2:13)、そして実際に殺し続けました(2:16)。ヘロデの人生/生き方を一言で言い表すならば、元々は「滅ぼす」という意味であり、日本語では「殺そう」/「殺す」と訳されているギリシャ語の「アポルミー」という言葉(2:13)にまとめられるでしょう。
(ヨセフ)
一方、イエス様の養父であるヨセフについては、後の時代になって「沈黙の人」と呼ばれるくらい文字通り静かな人です。聖書にはいわゆるヨセフの「セリフ」はありません。それでもマタイによる福音書に沿って、ヨセフの人生/生き方を振り返ります。
「母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった」(1:18)とあります。当時の律法(申22:20,21)に従うならば、このような状況では、マリアは町の人たちによって石で打ち殺されなければなりませんでした。しかし19節にはこのように記されています。「ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのは望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。」この時代、「正しい」ということに従うならば、律法に従うことを意味するのですが、ここではそれとは全く異なる次元の「正しさ」が示されています。それが「生かす」/「生きる」という正しさです。ヨセフは、マリアのことが表ざたになって、マリアが殺されることは望まず、ひそかに縁を切ろうと決心します。ところが主の天使は、「未来に繋がるさらなる正しさ」を示します。主の天使はヨセフに語り掛けます。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を救うからである」(2:20,21)。ヨセフは主の天使の声に従いました。そしてヨセフは、再度、主の天使の声に従い、イエスの命をヘロデから守るために、幼子とその母を連れてエジプトに向けて去り、ヘロデが死ぬまでそこにとどまります(2:13-15)。そして、いよいよヘロデが死ぬと、主の天使の声に従い、幼子とその母を連れてイスラエルの地へ帰ってきます(2:19-21)。しかしヨセフは、ヘロデの子どもがユダヤを支配していると聞き、そこに行くことを恐れます。すると、主の天使の声に従って、今度はイスラエルの北部にあるガリラヤ地方に引きこもり、ナザレに行ってそこで暮らしました(2:22-23)。
(まとめ)
 以上がヘロデとヨセフの人生/生き方になりますが、ヘロデと比べるとヨセフの人生は、あまりにも静かで、平凡で、記録するに値しないかのように思えます。
 しかしヨセフはヘロデとは異なり、命を守り続けました。マリアのそして神様の独り子であるイエス様の命を黙って守り続けました。やがてその幼子が全ての民の命を救うことになるということは知る由もなかったのかもしれません。やがてその幼子が「人々を永遠に神様との交わりの中において下さる」という「真の正しさ」を示して下さるようになるということは知る由もなかったのかもしれません。しかし、神様は、地位も権力も持たないその静かな男に御子を託されました。永遠という時を託されました。先ほど私はヘロデの人生/生き方を「アポルミー(滅ぼす/殺す)」という言葉で言い表せるとお伝えしましたが、ヨセフの場合はこの一言で言い表せると思うのです。それが「生かす」という言葉です。「小さな命を生かす」。「小さな命を守る」。十分に記録もされなかったようなその平凡な、平凡な生き方にも、いいえ、主にあって生きるそのような平凡な生き方にこそ、神様は、大きな、大きな使命をお与えになったのだと思うのです。
私も、これまで主と共に人生を歩んで来られた皆さまと同じ歩みを歩みたい。仮にこの世的な評価からおおよそ掛け離れた所にいたとしても、仮に人生においてなし得たことが記録されることがなかったとしても、それでもなお、私もヨセフと同じように、先達と同じように、そして皆さまと同じように、主の御声に従いたい。私も人を「滅ぼす」のではなく、人を「生かす」という選択をしたい。私たちは、今日、二人の男の人生/生き方からこのような想いを与えられているのだと思うのです。


前   奏   - パストラール・プレリュード - R.フューラー
招   詞   詩編66編1,2節(下記)
賛   美   260(1,3) いざ歌え、いざ祝え
主の祈り  
賛   美   ふるさとを離れて遠く         聖 歌 隊
聖   書   マタイによる福音書2章13-23節   (新約p.2)
祈   祷
黙   想
説   教   「二人の男の選択」       浅輪一郎伝道師
祈   祷
賛   美   18(1,2) 「心を高くあげよ!」
献   金   (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛   美   25 父・子・聖霊に
祝   祷                    小野慈美 牧師
後   奏 
分かち合い

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全地よ、神に向かって喜びの叫びをあげよ。御名の栄光をほめ歌え。
栄光に賛美を添えよ。


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