1月2日(日)10時30分より
新年礼拝・聖餐式
メッセージ:「たゆまず祈りなさい。」
聖書:ローマの信徒への手紙12章12節
説教者:小野慈美牧師
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Ⅰ 希望をもって喜び
信仰者の喜びは、一般的な意味での幸せから生じる喜びとは違います。希望による喜びであり、この希望は、「神は私たちに善を意図しておられる」という信頼に基づきます。
紀元前587年に、イスラエルが、バビロニアによって滅ぼされ、主だった人々がバビロンに連れていかれました(バビロン捕囚)。預言者エレミヤは、人々に「わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである」(エレミヤ29:11)という言葉と共に、やがて故郷に帰れるという神の約束を伝えました。50年後、バビロニアを倒したペルシャ王キュロスは、捕囚民が故郷に帰ることを許しました。しかし、50年前にエレミヤの預言を聞いた人たちの大部分は、バビロンの地で既に死んでいました。彼らは、自分たちが生きている間に実現しないとしても、神の約束に信頼し希望を持ち続けたのです。
初代教会の信徒たちは、キリストがやがて再臨し神の支配が貫徹するという約束を信じ、受け継いできました。個人としても、地上の生を終えると永遠の命が与えられるという希望があります。だから現在の状況に支配されずに喜んで生きることができるのです。
Ⅱ 苦難を耐え忍び
「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます」(1コリント10:13)。
この言葉は「耐えられないような試練は無い」という一般的教訓としてよく用いられます。しかし、この言葉がどういう文脈で語られたのかを知ることが大切です。
モーセに率いられて、イスラエルの民はエジプトを脱出しました。しかし、モーセが山の上で神から導きを受けている間に、民は不安になり、金の子牛の像を作り、「これが我々を導く神だ」と言って偶像礼拝を始めました。それに対し、神は厳しい裁きをなさいました。
パウロは、この出来事に触れ、「だから、あなたがた(コリントの教会の皆さん)も苦難のときに、偶像礼拝に陥らないようにしなさい」と警告しました。ですから13節は、「どんなときにも真実な神に信頼し続けなさい」という勧めなのです。試練のとき、うろたえて他の神に助けを求めたり、占い、まじないに走ったりするな。縁起をかつぐな。恐れるなということです。「自分はそんなものに頼らない」という方もおられるでしょう。しかし、苦難に際し、この世の知恵や手段に神様以上に寄り頼むならば、それも一種の偶像礼拝なのです。
この苦難も真実な神の御手の中で起こっていることなのだと受け止めるときに、苦難を耐え忍ぶことができるのです。また、「逃れる道」とは、苦難が無くなるということだけでなく、苦難を乗り越える力を与えてくださるということでもあります。
Ⅲ たゆまず祈りなさい
「民よ、どのような時にも神に信頼し御前に心を注ぎ出せ」(詩編62:9)。祈りとは神との交わりであり、祈るのは、神の御心を知るためです。願いに反して思い通りにならないことは、時には、恵みでさえあります。自分の「思い」が間違っているのに、「思い」通りになるとしたら、むしろ恐ろしいことです。神様がストップをかけてくださることが神様の恵みだと気づくためには、「どのような時にも、御前に」祈って神様の御心を聴こうとする姿勢が不可欠です。祈らないと、自分の思いを押し通そうとし、プライドが邪魔して方向転換ができません。これを「罪」と言います。一方、「悔い改め」とは、自分の思いから神の御心へと方向転換すること。いつでも神様の御前に出ることです。祈ることによって、私たちの心が神以外のものに支配されることから守られ、喜びと耐え忍ぶ力が与えられるのです。
前 奏 -聖アンのフーガより( 主よ、わが助けよ)- バッハ
招 詞 詩編55編23節(下記)
賛 美 141(1,2,5) 主よ、わが助けよ
主の祈り (「讃美歌21」 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
聖 書 ローマの信徒への手紙12章12節 (新約p.292)
祈 祷
黙 想
説 教 「たゆまず祈りなさい」 小野慈美 牧師
祈 祷
賛 美 532(1,2) やすかれ、わがこころよ
聖 餐 式
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 2022年主題賛美歌「たゆまず祈りなさい」
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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あなたの重荷を主にゆだねよ/主はあなたを支えてくださる。主は従う者を支え/とこしえに動揺しないように計らってくださる。
(詩編55:23)
■主の祈り (日本キリスト教協議会統一訳)
天の父よ
み名があがめられますように。
み国が来ますように。
みこころが天で行われるように 地上でも行われますように。
わたしたちに今日も この日のかてをお与え下さい。
わたしたちに罪を犯した者を ゆるしましたから、
わたしたちの犯した罪を おゆるし下さい。
わたしたちを誘惑から導き出して 悪からお救い下さい。
み国も力も栄光も とこしえにあなたのものだからです。
アーメン。
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