1月9日(日)10時30分より
メッセージ:「神と格闘する」
聖書:創世記32章23-32節a
説教者:浅輪一郎伝道師
※どなたでも視聴できます。
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ヤコブの成長物語を振り返りながら人が成長するとはどういうことなのかについて導きを求めます。
ヤコブの成長物語 第一部:争う
ヤコブはイサクの子どもで双子の次男として生まれました。長男はエサウと言いますが、この二人は母親の胎内にいた時から「争っていた」と言われています。生まれて来る際、ヤコブは長子の特権を奪い取ろうとするかのように兄エサウのかかとをつかんで出て来たと言います(25:19-26)。二人は成長します。父親のイサクは長子の特権と神様からの祝福を長男のエサウに与えようとします。しかしヤコブは母親から促されるままエサウのふりをして父親のイサクから長子の特権と祝福を騙し取ります。エサウは怒り狂います(27:36, 41)。
ヤコブの成長物語 第二部:耐え忍ぶ
ヤコブは兄エサウとの争いから逃げるように母方の伯父であるラバンが住む場所へと旅立ちます。ある日ヤコブは夢を見ます。そもそもヤコブが兄の元から逃げなければならなかった原因は自身にあった訳ですが、それでも神様は、物理的には新しい場所に向けて歩み始め、そして心理的には「何かとても大切なこと」に向かって歩み始めたヤコブに対して、夢の中で「わたしはあなたと共にいる」と語り掛けられます(28:15)。旅を終え伯父の元での新しい生活が始まります。しかしヤコブに待ち受けていたものとは「苦難」でありました。かつて自分の事しか考えず狡猾に長子の特権と祝福を奪い取った人間が、今度は自分が狡猾に扱われ、翻弄されます。月日は流れ、故郷を離れてから二十年の時が過ぎようとしていました。しかし苦難を耐え忍び続ける中で神様は再びヤコブに語り掛けられます。「あなたは、あなたの故郷である先祖の土地に帰りなさい。わたしはあなたと共にいる。」(31:3)
さて、ヤコブとこの時には既に一族となっていた群れは故郷に向かいます。しかしヤコブには依然と兄エサウと再会するという不安が残っていました。故郷に向かう途中ヤコブは神様に祈りを捧げます(32章)。しかしこの祈りの中にもありますが、ヤコブが苦難を耐え忍んできた先に導かれたものとは結局「自分には神様が示して下さった全ての『慈しみ』と『まこと』を受けるに足りない」という自覚でありました。
ヤコブの成長物語 第三部:神と格闘する
「神」とまたはヤコブが後になって「あれは神であったと考えた者」と格闘する様子は今日の聖書箇所に記されています。23-24節:ある夜、ヤコブは起きて家族をヤボク川を渡らせると独り後に残りました。25節:すると何者かが現れて夜明けまでヤコブと格闘しました。この何者かについてはエサウと会うことに伴う「恐れ」/「不安」とも捉えることができます。ヤコブは確かに今までは争いや策略を通して問題を解決してこようとしてきました。しかし今は「自分は神様が与えて下さった『慈しみ』と『まこと』に値しない」と自覚しています。しかしそのように自覚しているからこそヤコブは神様と向き合います。神様と格闘します。26節:ヤコブは腿の関節をはずされても無我夢中で戦い続けます。27節:その何者かは根負けします。「もう去らせてくれ。」ヤコブは答えます。「いいえ、祝福してくださるまでは離しません。」その後、ヤコブには神様からの祝福が与えられます。28節と29節:ここには「ヤコブはイスラエルと呼ばれるようになった」と記されていますが、このイスラエルという名前こそが、もはや戦うのはヤコブではなく、「神が戦う」/「神がやり抜く」という意味になります。
「自分が、自分が…」という自己中心的な生き方ではなく、これからは「神様の恵みに生かされて生きていく」。これが人と争い/戦い続け、最後の最後で神と格闘し抜いた末に示された「まこと」でありました。
前 奏 - 扉を開きて - M.シュナイダー
招 詞 詩編43章5節(下記)
賛 美 3(1,3) 扉を開きて
主の祈り
賛 美 シメオンの歌 聖 歌 隊
聖 書 創世記32章23-32a節 (旧約p.56)
祈 祷
黙 想
説 教 「神と格闘する」 浅輪一郎 伝道師
祈 祷
賛 美 90(1,2) 主よ、来たり、祝したまえ
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 2022年主題賛美歌「たゆまず祈りなさい」
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
成人祝福式・分かち合い
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なぜうなだれるのか、わたしの魂よ/なぜ呻くのか。神を待ち望め。わたしはなお、告白しよう/「御顔こそ、わたしの救い」と。わたしの神よ。
(詩編43:5)
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