1月16日(日)10時30分より
メッセージ:「その時歴史が動いた」
聖書:マルコによる福音書1章1-15節
説教者:小野慈美牧師
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今回から、マルコ福音書を続けて読んでいきます。新約聖書の始めには、4つの福音書がありますが、マルコによる福音書が最初に(A.D70頃)書かれたと考えられます。マタイとルカは、マルコによる福音書をもとにして、他の資料も用いながら、書いたため、これら3福音書は共通の内容が多く、「共観福音書」と呼ばれます。
福音書は伝記ではなく、「イエスは誰か」という主題で書かれた信仰告白の書です。その主イエスが、過去の方ではなく、今も生きておられ、やがて来られるのだという励ましのために書かれたのです。まさに「希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈る」ことができるために、主イエスがどのようなお方であるかをしっかりと知ることが大切です。
「神の子イエス・キリストの福音の初め」(福音書全体のタイトル)
①「神の子イエス・キリスト」:「神の子」とは、父なる神の御意志を完全に行なう者。イエスは、完全な人間でしたが、同時に神であられました。「イエス・キリスト」というのも、信仰告白です。「イエス」は、普通の名前ですが、「キリスト」は、ヘブル語の「メシア」という言葉をギリシャ語に訳したものです。「メシア」は、旧約の時代には、王や大祭司などの称号として用いられました。しかし、新約聖書の時代には「きたるべき救い主」の意味で用いられるようになりました。旧約聖書で預言されていたまことの救い主はまさに、あのナザレのイエスなのだ。それが、「神の子イエス・キリスト」の意味です。
②「福音の初め」:「福音」と訳されている言葉は、もともとは一般的な「良い知らせ」という意味で使われていました。しかし、福音書では、「主イエスの言葉とわざ、特に十字架の死と復活によってもたらされた救いのメッセージ」という特別の意味で用いられています。マルコ福音書全体のほぼ4割が、最後の一週間の記述にさかれていることからもわかるように、マルコ福音書はイエスの十字架と復活を中心にすえて、そこから「イエスとは誰であるのか」を語ろうとしています。
準 備 主イエスが公生涯を始めるにあたり、二つの準備がなされます。
①ヨハネからバプテスマを受けた(9節):ヨハネのバプテスマは、最後の審判に備えて、罪を悔い改めて身を清めるという意味がありました。ですから、主イエスはバプテスマを受ける必要はありませんでした。ではなぜバプテスマを受けられたのでしょうか。それは、罪なきお方が、徹底的に人間の立場に身を置かれたことを意味します(フィリピ2:6-7)。
②荒野の誘惑(12節):その後、主イエスは、荒野に追いやられサタンの誘惑に遭われましたました。私たちの主は、荒野、すなわち人間の苦しみを知っておられます。罪は犯されませんでしたが、人間のあらゆる経験を味わわれたのです(ヘブライ4:15)
。
「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」(15節)
準備が終わり、いよいよその時が来ました。イエスのこの言葉で歴史が動いたのです。主イエスが来られたことによって、決定的な救いの「時」(カイロス)が訪れました。「神の国」とは、神の愛の支配する領域です。神の御支配が及ばないようなところはありません。「悔い改め」るとは、神の方に方向転換をして、神の呼び掛けに耳を傾けることです。
「福音を信じ」るとは、神の無条件の赦しの愛を信じその愛の御支配の中で生きるということです。人生に荒野がなくなるわけではありません。しかし、荒野にも神の愛の支配は届いています。そのことを知って、神に信頼して生きるとき、荒野もまた神の国になります。
前 奏 - 全地よ、主に向かい - D.ブクステフーデ
招 詞 詩編77編12-13節(下記)
賛 美 讃美歌21-148(1-4) 全地よ、主に向かい
主の祈り
聖 書 マルコによる福音書1章1-15節 (新約p.61)
祈 祷
黙 想
説 教 「その時歴史が動いた」 小野慈美 牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-494(1,3) ガリラヤの風
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 2022年主題賛美歌「たゆまず祈りなさい」
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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12わたしは主の御業を思い続け/いにしえに、あなたのなさった奇跡を思い続け13あなたの働きをひとつひとつ口ずさみながら/あなたの御業を思いめぐらします。(詩編77:12-13)
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