2月6日(日)10時30分より
メッセージ:「イエスの正体」
聖書:マルコによる福音書1章21-34節
説教者:小野慈美牧師
※どなたでも視聴できます。
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ペテロは「網を捨てて従った」(1:18)のですが、身一つで従ったということではありませんでした。主イエスはペテロの家に行きしゅうとめの病気を癒されました(1:31)。またパウロは「ケファ(ペテロのこと)のように、信者である妻を連れ歩く」(Ⅰコリント9:5)と書いていますので、ペテロは家族ともども主に仕えたのでしょう。
<悪霊についての二つの間違い>(21-27節の悪霊追い出しをどうとらえるか)
①悪いことを、何でも悪霊に結びつける間違い。
②悪霊などという非科学的な事は信じるに値しないと言い切ってしまう間違い。
私たちは以下のように考えがちです。「悪霊とは、心理学や精神病理学を知らなかった古代人の迷信だ。理解しがたいことを悪霊のせいにしたのであろう」と。しかし、「科学で説明できないものは存在しない」と断定する態度は、むしろ科学的ではないのです。本当に科学的なのは、よくわからないことは、よくわからないと言う態度です。
主の祈りの「悪より救い出したまえ」の「悪」とは、一般的な悪ではなく、人格的な悪の力、闇の力を示しています。新共同訳では「わたしたちを誘惑に遭わせず、悪い者から救ってください」(マタイ6:13)と訳しています。悪霊を「人間を神から引き離し、また、人と人との間に分裂を引き起こす闇の力」と理解するならば、悪霊は、今でもきわめてリアルであると言えます。この個所のように顕著な現象を伴って現れるとは限りません。むしろ、姿を隠し、メディアや教育を使って人々に歪んだ価値観を植え付け、まことの神様から引き離そうとします。また、家庭でも、職場でも、インターネット上でも、さらには、国家間でも、裁く言葉、傷つける言葉、相手を貶める言葉を溢れさせます。
ただし、悪霊にばかり責任を押し付けることはできません。悪霊に利用される人間の側の罪の問題も見逃してはなりません。それは、様々な欲望、何にも増して、人よりも優位に立ちたいというプライドです。自分が優位に立てないと、妬み、ひがむ。また、立場の下の者を蔑むことによって、相対的に自分のプライドを保とうとする。罪の本質はプライド(高慢)です。そこに、悪霊がつけこむ。このプライドは、「私は神様に愛されている」という「聖なる誇り」とは、全く異質のものです。
<悪霊の偽りに惑わされないようにしましょう>
1)悪霊は、キリスト者個人を惑わします。
「あなたにはこんな過去がある。今もこれができていない。それでもクリスチャンか。」
主イエスは言われます。「だまれ、この人は、私の十字架によって罪赦されたものだ。もはや、お前の支配下にはいない。この人から、出ていけ。」
2)悪霊は家庭や職場の人間関係を壊そうとします。
互いに「自分の正しさ」をぶつけさせ、傷つけ合わせようとします。「あなたの方が正しい。そんなこと言われて、赦せるものか。言い返してやれ。」
主は言われます。「この人たちを惑わすことをやめろ。私はこの人たちを皆愛している。この家から、この職場から出ていけ。」
3)悪霊は教会の交わりを壊そうとします。
「あなたは、こんなにがんばっているのに、あの人は何もせずに批判ばっかりする。あなたのほうが立派な偉い信仰者なのに、こんな屈辱に耐えていていいのか。」
主は言われます。「黙れ、教会の中に偉い人などいない。神の前では、すべて赦されねばならない罪人だ。互いを裁き合わせようとする誘惑をやめろ。この教会から出ていけ」
主イエスは、けさ、宣言しておられます。「あなたの罪は赦された。あなたは既に神のものだ。そのことを信じ、聖なる誇りを持ちなさい。」このことを信じ受け入れる時、私たちは悪霊の鎖から解き放たれます。
前 奏 - 愛する神にのみ - J.S. バッハ
招 詞 詩編111編10節(下記)
賛 美 讃美歌21-355(1,3,4) 主をほめよ わが心
主の祈り (「讃美歌21」 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
聖 書 マルコによる福音書1章21-34節 (新約p.62)
祈 祷
黙 想
説 教 「イエスの正体」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-289(1,3) みどりもふかき
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 2022年主題賛美歌「たゆまず祈りなさい」
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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「主を畏れることは知恵の初め。これを行う人はすぐれた思慮を得る。
主の賛美は永遠に続く。」(詩編111:10)
■主の祈り (日本キリスト教協議会統一訳)
天の父よ
み名があがめられますように。
み国が来ますように。
みこころが天で行われるように 地上でも行われますように。
わたしたちに今日も この日のかてをお与え下さい。
わたしたちに罪を犯した者を ゆるしましたから、
わたしたちの犯した罪を おゆるし下さい。
わたしたちを誘惑から導き出して 悪からお救い下さい。
み国も力も栄光も とこしえにあなたのものだからです。
アーメン。
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