4月17日(日)10時30分より
イースター礼拝
メッセージ:「キリストと共にある命」
聖書:ローマの信徒への手紙6章1-8節
説教者:小野慈美牧師
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Ⅰ律法主義
パウロの時代は、まだキリスト教の教えが固まっていなかったので、いろいろな論敵と戦わねばなりませんでした。その一つが律法主義です。人は、律法(聖書のさまざまな戒め)を守ることによって、救われる。「良い行い」を積み重ねることによって、神様に受け入れていただけるという考え方です。それに対して、パウロは断言します。「人が神様に受け入れて頂くのは、良い行いをたくさんすることによってではなくて、ただ一方的な恵みによってである。神の独り子主イエスが、わたしたちの罪のために死んでくださった。そのことを信じることによって、私たちは神様に受け入れていただけるのだ。」
Ⅱ 無律法主義
すると、パウロの主張を逆手に取って、屁理屈を言う人たちが出てきました。罪を犯せば犯すほど、その罪を赦す神様の恵みは増し加わる。だから、神様の赦しという恵みを増やすためにむしろ罪を犯したほうが良いではないかというのです。これは「無律法主義」というものです。「恵みが増すようにと、罪の中にとどまる」(1)ほうが良いという考え方です。それに対して、パウロは、キリストと共に生きる新しい命について語ります。「あなたたちは、勘違いしている。律法主義も、無律法主義も、古い生き方だ、つまり、神さまとの関係を商取引のように考えている。キリストにある命は、取引ではない。愛の関係なのだ」と。
律法主義とは、こういうものです。飼い犬が首に縄を付けられて無理やり主人に引っ張られて仕方なくついていく。一方、無律法主義とは、飼い犬が首の縄を外されると、好き勝手なことをし始める。すると、主人は飼い犬を追いかけてつかまえる。そして、主人は飼い犬がしたいたずらのためにあちこちにわびてくれる。この二種類の生き方に共通しているのは、いずれにしても、主人のもとにいるのは苦痛だという価値観です。そこには愛がないのです。
Ⅲキリストと共にある命:復活の命
新しい復活の命は、首から縄を外されても、主人が大好きだから、喜んでついていくようなものです。主人に従わねばならぬ、主人の命令に従うべきであるという古い生き方に死んで、喜んで主人に従いたいという生き方に変わる。それが「キリスト共にある命」です。
教会がその働きを継続していくために、実に多くの方々の働きと支えがあります。楽ちんではないこともありますが、基本的に喜んで奉仕しておられます。それは、自分が信仰の先輩たちによって主イエスへの信仰に導かれた。その幸いを今度は、一人でも多くの方たちに分かち合いたいという思いからです。一般的な意味で、何か得をするからではない。あえて世俗的な言い方をすれば、得をするどころか、せっかくの日曜日に、ただ働きをし、その上献金までする。一見、損しているように見える。この世の「賢い」人たちから見れば、お人好し、愚か者と映るかもしれない。しかし、キリストと共に生きる命の幸いを知る時に、お人好し、愚か者と言われようとも、気にならなくなるのです。それが新しい人です。
「だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。」(Ⅱコリント5:17)。
前 奏 - 主はわが罪ゆえ - J.S.バッハ
招 詞 詩編98編1節(下記)
賛 美 讃美歌21-327(1,3) すべての民よ、よころべ
主の祈り (「讃美歌21」 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
聖 書 ローマの信徒への手紙6章1-8節 (新約p.280)
祈 祷
黙 想
説 教 「キリストと共にある命」 小野慈美 牧師
祈 祷
信仰告白
賛 美 讃美歌21-579(1,3) 主を仰ぎ見れば
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
バプテスマ式
聖 餐 式
賛 美 2022年主題賛美歌「たゆまず祈りなさい」
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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「新しい歌を主に向かって歌え。主は驚くべき御業を成し遂げられた。
右の御手、聖なる御腕によって主は救いの御業を果たされた。」(詩編98:1)
■主の祈り (日本キリスト教協議会統一訳)
天の父よ
み名があがめられますように。
み国が来ますように。
みこころが天で行われるように 地上でも行われますように。
わたしたちに今日も この日のかてをお与え下さい。
わたしたちに罪を犯した者を ゆるしましたから、
わたしたちの犯した罪を おゆるし下さい。
わたしたちを誘惑から導き出して 悪からお救い下さい。
み国も力も栄光も とこしえにあなたのものだからです。
アーメン。
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