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礼拝Worship

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2022/5/8の礼拝

5月8日(日)10時30分より
メッセージ:「涙の子は滅びえない」
聖書:ヨハネによる福音書11章1-15節
説教者:浅輪一郎伝道師

※どなたでも視聴できます。

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4、5世紀にかけて北アフリカで活動をした教父にアウグスティヌスがいます。彼は『告白録』や『神の国』などを書き記してその後のキリスト教に多大な影響を与えました。しかしそのようなアウグスティヌスでさえも若かりし頃は放縦な生活を繰り返していました。最終的に彼は救いへと導かれる訳ですが、そのきっかけの一つがキリスト者の母・モニカによる「涙の祈り」にあったと言われています。祈りばかりではなくモニカはある時、とある司教の元に駆けつけ息子の将来について涙ながらに相談もします。そこでモニカは司教から発せられた言葉を天来の声のように聞くのですが、それが今日の説教題となります。
「あなたは本当に真実に生きています。このような涙の子は滅び得ないのです。」
今日はこの「涙の子は滅びえない」という言葉について本日の聖書箇所から導きを求めます。
1節:ある病人がいました。その病人はマルタとマリアの弟で名前をラザロと言います。一家はエルサレムに近い「べタニア」で暮らしていました。2節:マリアはイエス様の足に高価な香油を塗って髪でぬぐった女性(12章)です。この際マリアは図らずも神様の御計画の中でイエス様の葬りの準備をします。3節:姉妹たちはヨルダン川の向こう側にいるイエス様の元に使いをやって、ラザロの病気を伝えさせます。4節:「この病気は死で終わるものではない。神の栄光のためである。神の子がそれによって栄光を受けるのである。」イエス様はここでは決して「ラザロは死なない」と言われている訳ではありません。イエス様がここで言われていることとは、死は神様の目的とするところではないというということです。「死」ではなく神様と永遠に繋がる「生命」のことをイエス様はここで伝えようとしています。7節:イエス様は言われます。「もう一度ユダヤに行こう。」ユダヤとはべタニアを指しています。この言葉に対して弟子たちは言い返します。8節:弟子たちは一度殺されそうになった場所にまた行かれるのか?と聞きます。そこでイエス様はお答えになります。9節:「昼間は十二時間あるではないか。昼のうちに歩けば、つまずくことはない。この世の光を見ているからだ。」この言葉は、これまでにイエス様が、再三、「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ」(8:12)と、「わたしは世にいる間、世の光である」(9:5)と語られてきた事とも繋がります。そしてこの9節からは、イエス様は、ご自身がこの世にいる間にこれから始まる十字架の死と復活の出来事を弟子たちに対して「一つの雛形」として分かるように示しておきたいという思いを持たれていることが見て取れます。11節:「わたしたちの友ラザロが眠っている。しかし、わたしは彼を起こしにいく。」この意味が弟子たちには分かりません。12,13節:弟子たちは「眠っているのであれば助かるでしょう」と反応します。14,15節:そこでイエス様は、はっきりと言われます。「ラザロは死んだのだ。わたしがその場に居合わせなかったのは、あなたがたにとって良かった。あなたがたが信じるようになるためである。さあ、彼のところへ行こう。」
このあと、イエス様はラザロを復活させられます。それは弟子たちが、いいえ人々が、信じるようになるためでありました。では、何を信じるようになるのか?それが、ラザロに起こったことが今度は「霊的な復活」として、弟子たちにそして人々にも起こるということです。つまりそれは「イエス様が復活であり、命であり、イエス様を信じる者は死んでも生きる」(25節)ということであります。そのことを信じるようになる為に、イエス様はラザロを復活させられます。そしてこのことを見届けに、「さあ、ラザロのところへ行こう」と招いておられます。
アウグスティヌスの母・モニカの涙の祈りの先には、このイエス様がおられました。神様の御計画に従いエルサレムに向かわれ、そして十字架の死と復活を成し遂げられたイエス様がおられました。そのイエス様がラザロを復活させたように、今度はアウグスティヌスをも生まれ変わらせました。それは確かにモニカによる涙ながらの祈りに神が応えられ慰められたということもあるでしょう。しかし同時にそこには慰めに応えるかのような、このような理由もあったのだと私は思うのです。それが「イエス様が復活であり命であり、イエス様を信じる者は死んでも生きる」ということをアウグスティヌスの霊的な復活を通しても人々が信じるようになるためだと思うのです。つまり、アウグスティヌスにもそのような使命があったからだと私は思うのです。
アウグスティヌスと同じように、私たちにも、同じことを証ししていく使命がある。だから、アウグスティヌスばかりではなく、私たちも「涙の子は滅びえない」のです。。


前   奏   - 扉を開きて - K. ツィーシャング
招   詞   詩編23編1b-3節(下記)
賛   美   讃美歌21-3(1,5) 扉を開きて
主の祈り  
聖   書   ヨハネによる福音書11章1-15節 (新約p.188)
祈   祷
黙   想
説   教   「涙の子は滅びえない」  浅輪一郎 伝道師
祈   祷
賛   美   讃美歌54年度-510(1,2,3) まぼろしの影を追いて
献   金   (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛   美   讃美歌21-90(4) 主よ、来たり、祝したまえ
祝   祷                   小野慈美 牧師
後   奏 
分かち合い

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1b主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。2主はわたしを青草の原に休ませ/憩いの水のほとりに伴い3魂を生き返らせてくださる。主は御名にふさわしく/わたしを正しい道に導かれる。(詩編23:1b-3)


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