5月15日(日)10時30分より
メッセージ:「神の国はいつどこに?」
聖書:マルコによる福音書4章21-34節
説教者:小野慈美牧師
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災害や戦争が起こるとき、神様がこの世界を造り、支配しておられるとするならば、どうしてこういうことが起こるのだろうかという問いをいだきます。神の国とは神の支配という意味です。そうであるならば、神の支配は今どこにあるのでしょう。
Ⅰ)<「ともし火」と「秤」のたとえ 21-25節>
神の国がともし火に譬えられています。真理は隠そうとしても明らかにされるのです。ただし、聖書の真理は、だれにでも分かる自明の真理というものではなく、出会いとしての真理、関係によって示される真理です。その真理にどのような態度で関わるかによって、その真理が明らかにされたり、隠されたりということが起こるのです。そこで「聞く耳のある者は聞きなさい」(23)と言われています。人間同士の会話でも、声は聞こえていても、聞く耳を持っていなければ、内容が全然伝わらないということが起きます。同じように、神の言葉が語られていても、私たちが関心を示さず、その語り掛けに耳を傾けようとしなければ、神の御心は分かりません。聞く耳を持って聞くときに、神の言葉が聞こえてくるのです。
「何を聞いているかに注意しなさい」(24)。神の言葉に敬意を払い謙虚な心で聞く態度が秤の大きさと言えるでしょう。そして、神との関係が豊かになればなるほど、神が、私たちにお語りになっている言葉を、聞き取り易くなるのです。聞こうとするならば、神はより豊かに語ってくださるのです。
Ⅱ)<種のたとえ 26-35節>
現実の世界を見ると、神の国(神の支配)の実現は程遠く見えます。神の国は、始めはからし種のように小さいものでも、やがて大きく成長します。主イエスはいろいろと奇跡を行いました。しかし、それらの奇跡が神の国を造り出すのではありません。むしろ、いろいろな奇跡は、神の国が始まっていることのしるしです。神の言葉が語られ、聞かれるところで神の国は成長していくのです。
Ⅲ)<聞く力に応じて 33-34節>
マルコ4章には、「イエスは言われた」(13,21,24,28,30節)という表現が繰り返し出てきます。神の国には国民が存在し、神の言葉を聞く者が、神の国の国民です。「イエスは、人々の聞く力に応じて…御言葉を語られた」(33)とありますが、「聞く力に応じて」とは、神の言葉は、信頼をもって聞かなければならない次元があるのだということです。信頼をもって聞くとき、その言葉が特別な力を持つのです。
Ⅳ)「神の国は、いつ、どこに?」
ルカ17:20-21「ファリサイ派の人々が、神の国はいつ来るのかと尋ねたので、イエスは答えて言われた。「神の国は、見える形では来ない。『ここにある』『あそこにある』と言えるものでもない。実に、神の国はあなたがたの間にあるのだ。」
「神の国はいつどこに」という問いの答えは、「神の国は今ここに」です。神の言葉を「聞く耳を持って」聞こうとする群れの中に、神の国はあるのです。教会はこの世の組織と比べれば、小さく無力に見えます。しかし、神の国は、見える大きさや力ではありません。神の言葉の真実を私たちが受け止め生きていくときに、この群れが神の国となり、この群れの一人一人の生きる場が神の国の最前線となります。戦争の最前線では兵士たちが銃を持って戦っています。主イエスは、けさ皆さんをこの世の最前線に遣わします。武器は銃ではなく、神の国の言葉です。皆さん自身の力ではなく、神の国の言葉の力が、そして、その言葉に信頼して生きる皆さんのお一人お一人の姿が、神の国の最前線の力となり、そこに神の国が拡がっていくのです。
前 奏 - 愛する神にのみ - G.F.カウフマン
招 詞 コロサイの信徒への手紙3章1-2節(下記)
賛 美 讃美歌21-208 主なる神よ、夜は去りぬ
主の祈り (「讃美歌21」 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
聖 書 マルコによる福音書4章21-34節 (新約p.67)
祈 祷
黙 想
説 教 「神の国はいつどこに?」 小野慈美 牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-494(1,3) ガリラヤの風
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
聖 餐 式
賛 美 2022年主題賛美歌「たゆまず祈りなさい」
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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1さて、あなたがたは、キリストと共に復活させられたのですから、上にあるものを求めなさい。そこでは、キリストが神の右の座に着いておられます。2上にあるものに心を留め、地上のものに心を引かれないようにしなさい。(コロサイ3:1,2)
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