7月3日(日)10時30分より
メッセージ:「無力なイエスと力ある弟子たち」
聖書:マルコによる福音書6章1-13節
説教者:小野慈美牧師
※どなたでも視聴できます。
右下のフルスクリーンをクリックすると全画面になります。escキーで元に戻ります↑
Ⅰ)主イエスを無力にしたもの
主イエスは、30歳までナザレで生活しました。ナザレの人々にとっては、つい最近まで自分たちの身近にいた「大工のイエス」が、神の教えを語り、力ある業を行っていることを素直に受け入れることができませんでした。イエスが無力だったのではなく、人々の不信仰が主イエスの働きを妨げました。妨げたものは何だったのでしょうか。
①思い上り:反面で、他の人、特に身近な人を軽んじる思い。
私たちはしばしば人間に序列をつけ、自分より序列が下だと思う人を軽んじるものです。その人の話に耳を傾けようとはせず、自分の言い分を認めさせようとします。
②ねたみ:自分に無いものを、人が、特に身近な人が持っていることに対するねたみ。
自分と同じような境遇にいたはずの人間が、自分とは違った生き方、しかも自分にはまねのできないことをしていることがおもしろくない。もし、私たちが、自分より立場が下あるいは同レベルと思える人の言葉を素直に聞くことができないとしたら、ナザレの人々と同じです。語られている内容に同意できないからではなく、負けたくないというプライドが、聞くことを妨げます。それが主イエスを十字架へ追いやるのです。
Ⅱ)弟子たちの五つの準備:心構え
①二人ずつ遣わした:伝道は、人のささえによって初めて成り立つ。
②汚れた霊を制する権威を与えた:権威ある福音のことばを委ねられた。
③持ち物についての指示:神に対する信頼の表現。準備万端整って初めて伝道できるというのではなく、必要なものは神が与えてくださることを信じて出て行きなさい。
④最初に迎えてくれた家にいなさい:出会いを大切にしなさい。
⑤話を聞かない土地では、出て行くとき足の裏のちりを払い落としなさい:当時のユダヤ人は、異邦人の土地から、聖なる土地に戻るときには、汚れた土地のちりを持ちこまないために履物のちりを払い落とす習慣があった。一つの場所、一つのやり方に固執せず、その時その時、神さまの導きを求めて臨機応変に宣教しなさい。
Ⅲ)弟子たちの力あるわざ
①悔い改めさせるために宣教した:「悔い改め」とは、方向転換であり、今まで気づかなかったことに気づくことです。神を離れて生きていた人間が、まことの神さまに出会って、方向転換をし、神さまに立ち帰ることです。
②悪霊を追い出した:悪霊の目的は、神と人、人と人との関係を破壊しようとするものです。また悪しき思いや罪のとりこにしようとするものです。悪霊を追い出すとは、神以外のものを神とすることから生ずる破壊的な思いから解放することです。
③油を塗って病人を癒した:古代社会では、油は薬として用いられていました。油を塗るとは、祈ることを示しているものだという人もいます。油を塗るという医療行為と祈りとを同時にしたのでしょう。
Ⅳ)無力な私たちも力あるわざを行う
自分には何もできないと過小評価してはなりません。主イエスは「わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる」(ヨハネ14:12)と言われました。自分が、神の前では、罪多き者で赦されなくてはならないことを知っている者だけが、悔い改めを他の人に勧める権威を与えられています。「この私のような者にも、神さまは目を留めてくださり、赦して生かしてくださるのです。だから、あなたも、神様から大事にされています。この神様に心を向けようではありませんか。神様に信頼して生きようではありませんか」と勧めることができるのです。
前 奏 - 静けき河の岸辺を - H.ドゥコー
招 詞 イザヤ書45章21b-22節(下記)
賛 美 讃美歌21-289 みどりもふかき
主の祈り (「讃美歌21」 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
賛 美 - 静けき河の岸辺を - 聖歌隊
聖 書 マルコによる福音書6章1-13節 (新約p.71)
祈 祷
黙 想
説 教 「無力なイエスと力ある弟子たち」 小野慈美 牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-564(1,3) イェスは委ねられる
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
聖 餐 式
賛 美 2022年主題賛美歌「たゆまず祈りなさい」
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
**************************************
わたしをおいて神はない。正しい神、救いを与える神は/わたしのほかにはない。
地の果てのすべての人々よ/わたしを仰いで、救いを得よ。わたしは神、ほかにはいない。(イザヤ45:21b-22)
<主 の 祈 り>
天の父よ
み名があがめられますように。
み国がきますように。
みこころが天で行われるように 地上でも行われますように。
わたしたちに今日も この日のかてをお与え下さい。
わたしたちに罪を犯した者を ゆるしましたから、
わたしたちの犯した罪を おゆるし下さい。
わたしたちを誘惑から導き出して 悪からお救い下さい。
み国も力も栄光も とこしえにあなたのものだからです。
アーメン。
(日本キリスト教協議会統一訳)
■ご意見・ご感想
よろしければ、礼拝視聴後にご意見・ご感想をお寄せください。
また牧師宛のメッセージは、牧師のみでお取り扱いさせていだきます。
当目的以外に利用いたしません。
ご意見・ご感想はこちら
〒221-0804
神奈川県横浜市神奈川区栗田谷42-43
TEL 045-323-2967
FAX 045-323-3979