7月24日(日)10時30分より
メッセージ:「聖なる誇りを持って」
聖書:マルコによる福音書6章14-29節
説教者:小野慈美 牧師
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Ⅰ)ヘロデとヨハネ
ヘロデ(ヘロデ大王の息子)の不法な結婚を、バプテスマのヨハネが非難したので、ヘロデはヨハネを投獄しました。妻のへロディアは、ヨハネを殺したかったのですが、できませんでした。20なぜなら、ヘロデが、ヨハネは正しい聖なる人であることを知って、彼を恐れ、保護し、また、その教えを聞いて非常に当惑しながらも、なお喜んで耳を傾けていたからである。それを快く思わなかったヘロディアは、チャンスを待っていました。へロデの誕生日の宴会で、へロディアの娘サロメが踊りを披露しました。へロデは大いに喜び、「欲しいものは何でもやろう」と堅く誓いました。サロメは、座を外して母親に「何を願いましょうか」と尋ねました。へロディアは、始めからこのことをもくろんでいたのでしょう。即座に「ヨハネの首を」をと答えました。サロメがそれを王に伝えると、26王は非常に心を痛めたが、誓ったことではあるし、また客の手前、少女の願いを退けたくなかった。そこで王はヨハネを処刑しました。
Ⅱ)ヘロデとダビデ
この箇所を読んで、私は、ダビデ王のことを思い浮かべました。ダビデは、忠臣ウリヤの妻バト・シェバに手を出し、そのことが露見することを防ぐために、意図的にウリヤを戦死させました。それを知った預言者ナタンが、ダビデ王を糾弾しました。「あなたはヘト人ウリヤを剣にかけ、その妻を奪って自分の妻とした。ウリヤをアンモン人の剣で殺したのはあなただ」(サムエル記下12:9)。それに対し、「ダビデはナタンに言った。『わたしは主に罪を犯した。』ナタンはダビデに言った。『その主があなたの罪を取り除かれる。あなたは死の罰を免れる』」(12:13)。ダビデは、ナタンの首をはねることもできましたが、ナタンの叱責を神の言葉だと受け入れました。彼が自分の罪を認め、赦しを求めたときに、神はダビデに対して慈しみ深くあられました。神はダビデの罪を赦し、ダビデは再び、神の前で生きることができるようになりました。そのことをダビデは詩編で詠っています。わたしは罪をあなたに示し咎を隠しませんでした。わたしは言いました。「主にわたしの背きを告白しよう」と。そのとき、あなたはわたしの罪と過ちを赦してくださいました。(詩32:5)。「悔い改め」とは方向転換です。ダビデは、ナタンの言葉を聞いたとき、自分が神から離れて生きていたことを知り、生きる姿勢を神へと向きなおしたのです。
Ⅲ)聖なる誇りを持って
私たちも、取り返しのつかない過ちを犯し、大小様々な失敗をします。そのとき大切な事は、神の御声に謙虚に耳を傾け神に対して生きることです。神は、私たちが、悔い改めて新しく生き始めることを許してくださいます。神様は、厳しく罪を指摘なさいますが、悔い改めて心から罪の赦しを求める者に対しては、慈しみ深くあられます。
恥をかきたくない。過ちを指摘されても、ごめんなさいと言えずに、すぐ言い訳をしてしまう。真実が示されても、自分の考えを変えようとしない。私たちの心の中の「隠れたヘロデ」(プライド)が、私たちを不自由にするのです。大切なのは神の前に立つことです。そのとき、自分の心が照らし出されます。罪(隠れたプライド)が、露わにされます。それを認めることは痛みを伴います。しかし、認めてよいのです。なぜなら、主イエスの十字架によってその罪が既に赦されているからです。そして、罪人であるにもかかわらず、神に赦され愛されていることを知って喜ぶのです。これが、「聖なる誇り」です。人間的なプライドにしがみついて、ごめんなさいと言わず、真実が示されても自分の考えを変えない生き方を続けますか。それとも、「聖なる誇り」を持って、歩みますか?「悔い改め」るのに遅すぎることはありません。
前 奏 - 幸いなるかな、信仰深きものよ - J.ブラームス
招 詞 コロサイの信徒への手紙3章16節 (下記)
賛 美 讃美歌21-497 この世のつとめ
主の祈り
聖 書 マルコによる福音書6章14-29節 (新約p.71)
祈 祷
黙 想
説 教 「聖なる誇りを持って」 小野慈美 牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌54年版-338(1,2,4) 主よ、おわりまで
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 2021年主題賛美歌 「御言葉は道の光」
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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キリストの言葉があなたがたの内に豊かに宿るようにしなさい。知恵を尽くして互いに教え、諭し合い、詩編と賛歌と霊的な歌により、感謝して心から神をほめたたえなさい。(コロサイ3:16)
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