2022/9/18の礼拝
9月18日(日)10時30分より
メッセージ:「安心しなさい。わたしだ。」
聖書:マルコによる福音書6章45-56節
説教者:小野慈美牧師
※どなたでも視聴できます。
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1)逆風
「イエスは弟子たちを
強いて舟に乗せ、向こう岸のベトサイダへ先に行かせ」(45)。弟子たちは、イエス様の命に従い、夕方ベトサイダに向かって船出しました。「ところが、逆風のために弟子たちが漕ぎ悩んでいるのを見て、夜が明けるころ、湖の上を歩いて弟子たちのところに行き、そばを通り過ぎようとされた」(48)。夜が明けるころまでその状態が続いたのですから、8-10時間、彼らは悪戦苦闘しました。私たちも、神さまの御心と信じてやったことなのに、逆風がふいてくる。あたかも神様ご自身がそれを妨げておられるかのような経験をすることがあります。神様のために生きているつもりなのに、その神様は少しも助けてはくださらないように思える。方向がずれてしまったのだから、行く先には主イエスはおられない。
主イエスが「そばを通り過ぎようとされた」のは、決して、意地悪ではありません。旧約でも、神様がご自身を現されるときの表現が、通り過ぎるということでした。しかし、弟子たちは、逆風の中で、信仰を持つことができませんでした。弟子たちは、イエス様が一緒にいてくださらないから、こんな状況になるのだ。こんな逆風の現実は、イエスさまが共におられない証拠だと思い込んでいました。「弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、幽霊だと思い、大声で叫んだ。皆はイエスを見ておびえたのである」(49-50)。弟子たちが主イエスを見て、おびえたのは、逆風の中に主イエスがおられることを全く期待していなかったからです。だから、主イエスの姿を見ても、それが幽霊だとしか考えられなかった
私たちは、逆風のときは、神様が共にいてくださらないと思ってしまいがちです。しかし逆風のとき、神様が共におられないと考える必要はありません。大切なのは、願い通りにうまくいくかどうかということではない。うまくいけば神様が共にいてくださり、うまくいかなければ神様が共におられないと考えるのは自分勝手なのではないでしょうか。うまくいこうがいくまいが、主イエスの御言葉に促されて生きることが私たちの生き方です。
2)「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」
「私だ」という主イエスの言葉は、「私はいるよ」とも訳せます。この言葉は、旧約聖書でモーセが神様に御名前を尋ねたときの、わたしは「在って在る者」だという答えに通ずるものです。つまり、主イエスは、ここで、わたしこそ、父なる神と一つなのだと宣言されたのです。。「イエスが舟に乗り込まれると、風は静まり、弟子たちは心の中で非常に驚いた。52パンの出来事を理解せず、心が鈍くなっていたからである」(51-52)。弟子たちは、パンの奇跡の出来事を体験した後でさえ、主イエスがどなたであるかがわかりませんでした。マルコ福音書は、紀元70年頃、初代教会のために書かれた文書です。十字架と復活の出来事を経ても、その「出来事を理解せず、心が鈍くなっていた」初代教会のキリスト者たち。彼らも、逆風が吹くと、主イエスを忘れてしまうことがあった。迫害の嵐の中で揺れ動く初代教会の人達に、そして、今私たちにも主イエスは語られているのです。「私だ、私がいる」と。
3)想定外の導き
舟は当初予定していたベトサイダではなく、ゲネサレトに着いた(53節)。当初の予定とは異なる結果になることもある。しかし、それも含めて導きなのです。弟子たちと同じく、心が鈍く、逆風の中で、すぐに主イエスを見失い、自分の現実に主イエスは共にいてくださらないのだと思い込んでしまう私たちです。そういう私たちにも、主イエスは今「安心しなさい。私は、ここにいるよ」と呼び掛けていてくださるのです。
前 奏 ― イエスは我が喜び ― J.G. ヴァルター
招 詞 フィリピの信徒への手紙4章6-7節 (下記)
賛 美 讃美歌21-409 すくいの道を
主の祈り
聖 書 マルコによる福音書6章45-56節 (新約p.73)
祈 祷
黙 想
説 教 「安心しなさい。わたしだ。」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-456 (1,2,3) わが魂を愛するイェスよ
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 讃美歌21-25 父・子・聖霊に
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。
(フィリピ4:6-7)
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