10月16日(日)10時30分より
メッセージ:「新しい天と地を見る」
聖書:ヨハネの黙示録21章1-6節
説教者:小野慈美牧師
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新しい天と新しい地
黙示録が書かれたのは、おそらく1世紀の末。キリスト者たちは、ローマ皇帝による迫害を受けていました。ネロという皇帝が有名ですが、ドミティアヌス(A.D.81-96)帝の迫害は厳しかった。初代教会の中には不信仰になる人もいました。確かにこの世界には神様の支配が見えず、むしろ闇の力がまさっているかのように見える。そこで、ヨハネは神から与えられた幻を通して励まします。「わたしはまた、新しい天と新しい地を見た。最初の天と最初の地は去って行き、もはや海もなくなった」(1)。「海」とは、訳のわからない闇の象徴です。世界の闇の力がどんなに強く見えようとも、神は生きておられ、共におられる。やがて、最後にはすべてが明らかになるのです。
そして新しい天と新しい地とが到来するときの様子が描かれています。「見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる。神は自ら人と共にいて、その神となり、彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである」(3-4)この言葉は、世の終わり、終末を語っていますが、将来についての単なる幻を語っているのではない。主イエスによって、既に始まっています。この世で生きる私たちは涙することが少なくない。先が見えずに不安になる。しかし、主は、私たちの涙を理解して下さり(「イエスは涙を流された」ヨハネ11:35)、ぬぐってくださる。また、私たちが歩んでいく闇と見える道は、孤独に歩く道ではなく、主が共にいてくださる歩みとなる。
椙山(すぎやま)真理子さんの事
椙山さんは小学生から捜真女学校時代まで、この教会の教会学校に通っておられました。昨年6月から闘病中でしたが、治療によって治る可能性が低いことを知り、生まれ育った家で最期を過ごしたいということで、10月初めに退院なさいました。
また、キリスト者として人生を終え捜真教会で葬儀をしてほしいというご希望でしたので、10月7日に、私(小野)がご自宅を訪れました。意識はしっかりしており、かすれた声ではありましたが、お話ができました。私が信仰について話し、最後に「イエス様を救い主と信じますか」とお尋ねすると、真理子さんは、大きくうなずきました。
その後、ヨハネ14:2-3を読みました。「わたしの父の家には住む所がたくさんある。…行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。」
私が「イエス様が真理子さんのために天に居場所を用意してくださいました。だから、安心して大丈夫です」と告げると、再び大きくうなずきました。その後、真理子さんの頭に手を置いて、祈りました。「神様、今、椙山真理子さんがあなたを信じる信仰を表明しました。あなたがこの信仰を受け入れ、天に真理子さんの居場所を用意してくださったことを信じて感謝します。」それから10時間後、真理子さんは地上の生涯を終え、天に用意された場所に導かれていきました(56歳)。(10/15に教会で葬儀を行いました)。ご家族がおっしゃいました。「牧師先生にお会いするまでは、頑張って生きていたのでしょう。でも、祈っていただいて、安心したのだと思います。」
すると、玉座に座っておられる方が、…「書き記せ。これらの言葉は信頼でき、また真実である」と言われた(5)。聖書の言葉は、語ったお方の存在と切り離すことはできません。つまり聖書の言葉は、神ご自身です。復活の主ご自身です。私たちは、信頼でき、真実である神の御顔を仰ぎながら、地上の生涯を生き、そして最期の時もこのお方の御腕の中に導かれていくのです。
前 奏 -主に感謝せよ、主は恵み深ければ- D.ブクステフーデ
招 詞 哀歌3章22-24節 (下記)
賛 美 讃美歌21-527 み神のみわざは(1,3)
主の祈り
聖 書 ヨハネの黙示録21章1-6節 (新約p.477)
祈 祷
黙 想
説 教 「新しい天と地を見る」 小野慈美牧師
祈 祷
召天者記念式
賛 美 讃美歌21-385 花彩る春を(1,3,4)
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 讃美歌21-580 新しい天と地を見たとき(1,3)
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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主の慈しみは決して絶えない。主の憐れみは決して尽きない。それは朝ごとに新たになる。「あなたの真実はそれほど深い。主こそわたしの受ける分」と
わたしの魂は言い/わたしは主を待ち望む。 (哀歌3:22-24)
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