11月27日(日)10時30分より
メッセージ:「忍耐」
聖書:エレミヤ書33章14―16節
ヤコブの手紙5章7―11節
説教者:小野慈美牧師
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1)アドヴェント アドヴェントは、クリスマスを待ち望む期間ですが、もう一つの意味があります。主イエスの誕生は過去に起こった出来事です。つまり、主は既に来られたのです(初臨)。その既に来られ、天にお帰りになられた方が、再び来られる。それを再臨と言います。アドヴェントは、既に来られた方の誕生を感謝すると共に、再び来られる方を待ち望みながら今をどのように生きるのかを考えるときでもあります。
2)イスラエルの歴史 イスラエルはダビデ・ソロモンの時代(BC1000-930頃)に繁栄をきわめました。しかしソロモンの死後、北王国イスラエルと南王国ユダに分裂し、BC722年に北王国はアッシリアによって滅ぼされ、587年にバビロニアによってエルサレム神殿は徹底的に破壊され南王国も滅びました。ユダ王国の指導者たちはバビロニアの都バビロンに捕虜として連れていかれました(バビロン捕囚)。
3)エレミヤ 南王国ユダが滅ぶ前後(紀元前7-6世紀)に活動した預言者です。彼は、祖国の人々が神に背いて他の神々を礼拝することについて、厳しく悔い改めを迫りました。そして、悔い改めない王や人々に対し、その裁きとして、バビロニアによって征服されると預言しました。そのため、彼は売国奴と非難され、投獄されました。獄中で語ったのが今日の箇所です。これまでの厳しい裁きの言葉ではなく、希望の言葉です。ユダ王国が滅びようとしている只中で、エレミヤは既に将来を先取りし預言します。「14見よ、わたしが、イスラエルの家とユダの家に恵みの約束を果たす日が来る、と主は言われる。15 その日、その時、わたしはダビデのために正義の若枝を生え出でさせる。彼は公平と正義をもってこの国を治める。」現実の困難さにも関わらず、神の支配は終わっておらず、やがて新しい仕方で、神の正義を行うまことの王が来られることを預言しています。エレミヤは現実主義者でした。しかし、彼にとっては、見える現実がすべてではなく、見える現実を越えた神の御支配を見ていました。その視点から、現実に対して厳しい批判をすると共に、人間の罪にもかかわらず、神は人間を救おうとしておられることを語るのです。エレミヤから、私たちが聞き取ることは、「忍耐」です。
4)忍耐とは
①時が来るのを待つ ヤコブの手紙5:7には、こう書いてあります。
「兄弟たち、主が来られるときまで忍耐しなさい。農夫は、秋の雨と春の雨が降るまで忍耐しながら、大地の尊い実りを待つのです。」
「秋の雨」は種まきの時期。 この「時」に雨が降ると種は発芽する。「春の雨」は穀物の成長する時期。この「時」に雨が降ると穀物は実を結ぶ。神の時(カイロス)というものがある。あせって神の時を待てずに人間が画策するのは愚かなことです。
②困難な状況の只中にも神が共にいてくださることを忘れない エレミヤが語った希望は、「忍耐していれば事態はすぐに好転するよ」ということではありません。しばらく忍耐すれば事態が良くなるという待ち方は、困難が解決した時に、初めて神が働いてくださるというとらえ方です。そうだとすれば、今は、神は何もしておられないことになる。さらに、困難な状況に置かれ続けるならば、神は自分を見捨てたのだと判断せざるを得なくなる。エレミヤが示した信仰は、神の約束が自分の生きている世代で実現しなくても、神は真実なお方だと信じ続けること、世代を超えて信じる信仰です。
③主イエス・キリストの再臨を待つ 「あなたがたも忍耐しなさい。心を固く保ちなさい。主が来られる時が迫っているからです」(ヤコブ5:8)。主が「公平と正義をもってこの国を治める」王として、再び来られることを信じ待ち望みつつ過ごすのがアドヴェントです。このことを私たちは世代を超えて伝え続けていくのです。
前 奏 ― いざ来ませ、異邦人の救い主よ ― J.S.バッハ
招 詞 詩編25編4-5節(下記)
賛 美 讃美歌21-231 久しく待ちにし (1,3,4)
主の祈り
賛 美 ― すべての人に嬉しい知らせ ― 聖歌隊
聖 書 エレミヤ書33章14-16節(旧約p.1241)
ヤコブの手紙5章7-11節(新約p.426)
祈 祷
黙 想
説 教 「忍耐」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-229 いま来たりませ(1,3,4)
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 讃美歌21-229 いま来たりませ(6)
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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主よ、あなたの道をわたしに示し/あなたに従う道を教えてください。
あなたのまことにわたしを導いてください。
教えてください/あなたはわたしを救ってくださる神。
絶えることなくあなたに望みをおいています。(詩編25:4-5)
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