横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

2023/1/15の礼拝

1月15日(日)10時30分より
メッセージ：「ゆっくりとした奇跡」
聖書：マルコによる福音書8章22-26節
説教者：小野慈美牧師
　

※どなたでも視聴できます。

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主イエスが盲人の目を開いた癒しの記事から与えられるメッセージは何でしょうか。
Ⅰ）主イエスは私たちを個人として重んじてくださる
「イエスは盲人の手を取って、村の外に連れ出し」。主は、盲人の癒しが、群衆の好奇心の対象になることから守るために、村の外に連れ出したのです。この人を、一人の名前を持った尊い存在であることを大切になさり、ご自分の力を見せびらかすための道具にしようとはなさいませんでした。
主イエスは、一人一人にふさわしい仕方で関わり、一人一人に必要な癒しを与えてくださるのです。私たちは、ややもすると、信仰的なことに関しても、他の人と比べてしまいがちです。しかし、主イエスの前では、私たちは、ありのままで良いのです。そして、一人一人が、主イエスに導かれてその人なりの成長をしていけば良いのです。生まれも育ちも違う。信仰者としてのスタートもその後の環境も違う。だれ一人として、同じ生き方を神様から求められてはいない。皆、その人だけの固有の生き方をしてよいのです。ただ、それは好き勝手に生きるということではなく、その人その人に神様が望んでおられることを真剣に求めながら生きるということです。
Ⅱ）段階的に癒してくださる
このことは、私たちの信仰の歩みにもあてはまります。劇的な信仰体験をして、一気に変わるということもあるでしょう。しかし、多くの場合、私たちは、段階を経て導かれます。一般的には、一気に超自然的に起こることを「奇跡」と呼びます。しかし、聖書的な「奇跡」は、「神がなさるわざ」のことなのであって、ゆっくりと進む神のわざも「奇跡」なのです。
主イエスは、私たちを段階的に導いてくださることも少なくありません。というよりも、私たちの信仰者としての歩みは、いつでもプロセスだと言えるでしょう。主イエスの弟子たちもそうでした。次週、「ペテロの信仰告白」の箇所を読みます。主イエスが、弟子たちに「あなたがたはわたしを誰だと思っているのか」と尋ねたときに、ペテロは「あなたこそメシアです」と正しい答えをしました。しかし、彼が、その本当の意味を知ったのは、十字架と復活を経てからのことでした。
主イエスは、わたしたちの歩みを大切にしてくださっています。よくわからないがために信じられないというのであれば、そのようなわたしたちの状態を大事にしてくださって付き合ってくださるのです。パウロもこのように言っています。
「わたしは、既にそれを得たというわけではなく、既に完全な者となっているわけでもありません。何とかして捕らえようと努めているのです。自分がキリスト・イエスに捕らえられているからです」(フィリピ3:12)。
　地上の生を生きる私たちは、いつでも途上にあるのです。しかし、途上にあるということは、「ゴールにたどりつけるだろうか、どうなのだろうか」と不安の中で生きるということなのではなくて、すでに自分を捕らえてくださっているお方に支えられながら生きていくということなのです。自分で自分が嫌になる時でさえ、主イエスは、あなたをあきらめない。「ゆっくりとした奇跡」は「忍耐強い奇跡」とも言い換えることができます。だから、自分に失望してはならないのです。
いつでも、新しく主イエスの前に出て、触れていただいて新たに見えるようにしていただきましょう。まことの癒し主である主イエスは、けさもその両手を私たちの目にふれようとしていてくださいます。その主の前に、新しく歩み出てまいりましょう。「主よ、ふれてください。見させてください」と祈り求めながら。

前　　　奏　　　―　やすかれわが心よ ― J. シベリウス
招　　　詞　　　箴言4章23-24節　　（下記）
賛　　　美　　　讃美歌21-225　すべてのものらよ
主の祈り　 　
聖　　　書　　　マルコによる福音書8章22-26節　　(新約p.77)
祈　　　祷
黙　　　想
説　　　教　　「ゆっくりとした奇跡」　　　　　　小野慈美牧師
祈　　　祷　
賛　　　美　　　讃美歌21-461　みめぐみゆたけき(1,2,3)
献　　　金　　 (※礼拝献金は､入退場の際に､また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛　　　美　　　讃美歌21-25　父・子・聖霊に
祝　　　祷　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小野慈美牧師
後　　　奏　　　
分かち合い


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何を守るよりも、自分の心を守れ。そこに命の源がある。
曲がった言葉をあなたの口から退け／ひねくれた言葉を唇から遠ざけよ。(箴言4:23-24)



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