2月5日(日)10時30分より
メッセージ:「これに聞け」
聖書:マルコによる福音書9章2-13節
説教者:小野慈美牧師
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150年前にブラウン・ゴーブル両宣教師夫妻が横浜に上陸し、宣教を始めました。日本バプテスト同盟は、2月の第一日曜をバプテストデーでとして覚えています。
Ⅰ)主イエスの栄光
きょうの聖書箇所は、主イエスが山上で変貌なさったという出来事です。主イエスが、ペテロ、ヤコブ、ヨハネを連れて山に登ると、主イエスの服が真っ白に輝きました。そこに旧約を代表するエリヤとモーセが現れて、主イエスと語り合いました。その内容は、ルカによると「イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について」(9:31)でした。7 すると、雲が現れて彼らを覆い、雲の中から「これはわたしの愛する子。これに聞け」という声が聞こえました。これは、主イエスは、特別の存在、神の独り子であるから、主イエスの言葉を、神御自身の言葉として聞きなさいということです。主イエスの「栄光」が示された出来事です。しかし、その「栄光」は、人々が描くものとは異なるものでした。
当時のユダヤ人たちは、力ある王としてのメシアを待望していました。それに対し、主イエスは「人の子は苦しみを重ね、辱めを受けると聖書に書いてある」ではないかと言われました。一見敗北に見える十字架こそが、メシアの栄光なのです。しかし、弟子たちは「人の子が死者の中から復活するまでは」(9)その意味を知ることはありませんでした。
Ⅱ)主に聞き従うことはこの世の栄誉とは別の次元
しかし、この無理解は弟子たちだけの問題ではありません。私たちも自分に都合の良いことには耳を傾けるけれども、そうでなければ、聞こうとしない。「これに聞け」とは、このようなメシアであるお方に聞き従うことです。それは、時には、この世で価値あるとされている生き方、この世で成功とされる生き方とは異なる道を選び取ることもあるのだということです。もちろん、信仰を持って一生懸命生きた結果、その働きがこの世にも高く評価されるということはあります。その場合は、栄光を神にお返しすればよいのです。しかし、いったんこの世の成功を収めると、そこから誘惑が生まれます。つまり、神の恵みによって与えられた成功を、いつの間にか自分自身の栄誉として誇るという罪を犯すのです。主イエスの言葉に聞き従うことは、必ずしもこの世の栄誉とは結び付かない別次元のことなのです。
Ⅲ)「これに聞け」とは、主イエスの言葉にとどまること
今年の主題聖句「常に主を覚えて、あなたの道を歩け」とは、自分の生き方の土台を、いつも主の言葉に置くということです。「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」(ヨハネ8:31-32)。この「真理」とは、科学的真理、普遍的妥当性というようなものではありません。主イエスの言葉にとどまるときに、真理(まことの生き方)を知り、その真理があなたたちを自由にするのです。
教会も神の言葉ではなく、他の言葉この世界の価値にひきずられるという危険はいつでもあります。また、自分の思いを正当化するために神の言葉を用いるという罪を犯すこともあります。教会のさまざまな活動が盛んでも、「これに聞く」ことをおろそかにすれば、教会は真の命を失います。教会は、あらゆることにおいて、「主イエスは何を望んでおられるだろうか」と問いつつ歩くのです。「何が主に喜ばれるかを吟味しなさい。主の御心が何であるかを悟りなさい」(エフェソ5:10,17)
主イエスは、栄光とは程遠い十字架の死を遂げられました。それは、わたしたちの罪を赦すためでした。十字架の命と引き換えてでも、あなたの命を救うためでした。そのお方の言葉は信頼に足るのです。ブラウンは「これに聞け」という言葉に従って65歳の時に日本に来ました。それから天に召されるまでの13年間を日本人のために捧げました。彼の墓碑には、God bless the Japanese (神よ、日本人を祝福してください)と記されています。私たちも、この宣教によってもたらされた命の言葉に聞き続け、従い続けましょう。
前 奏 ― み神の座を捨て ― Satkz
招 詞 テサロニケの信徒への手紙一5章16-18節(下記)
賛 美 讃美歌21-13 みつかいとともに(1,3,6)
主の祈り
賛 美 ― み神の座を捨て ― 聖歌隊
聖 書 マルコによる福音書9章2-13節 (新約p.78)
祈 祷
黙 想
説 教 「これに聞け」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-291 み神の座を捨て(1,3,5)
献 金 (※礼拝献金は、入退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
聖餐式
賛 美 2023年主題賛美歌「常に主を覚えて」
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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16いつも喜んでいなさい。17絶えず祈りなさい。18どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。
(一テサ5:16-18)
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