2月19日(日)10時30分より
メッセージ:「不信仰な私をも」
聖書:マルコによる福音書9章14-29節
説教者:小野慈美牧師
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主イエスと三人の弟子たちが山におられる間に、ふもとでは騒動が起きていました。病気の息子を持つ父親が九人の弟子たちに「息子の病気を治してください」と懇願したのですが、弟子たちは病気を治すことができませんでした。そこへ主イエスがおりて来たので、父親は、弟子たちが息子を癒すことができなかったと伝えます。そこで主イエスが悪霊に命じると、癒されたという出来事です。二つの言葉に注目しましょう。
(Ⅰ)「祈りによらなければ」
この出来事が起こったあと、弟子たちは尋ねました。28「なぜ、わたしたちはあの霊を追い出せなかったのでしょうか」と尋ねた。29イエスは、「この種のものは、祈りによらなければ決して追い出すことはできないのだ」と言われた。
弟子たちは、当然祈っていたはずですし、過去には実際に癒す経験をしています。
マルコ6:12十二人は出かけて行って、悔い改めさせるために宣教した。13そして、多くの悪霊を追い出し、油を塗って多くの病人をいやした。
かつて、弟子たちは、主イエスに命じられたようにしてみると、病が癒され、悪霊を追い出すことができました。自分たちでもびっくりしたでしょう。しかし、それは、あくまでも自分の力ではなく、主イエスが与えてくださった権威のゆえでした。ところが、そのようなことが繰り返されてくると、いつしか自分が何かできるかのような勘違いをし始めたのです。祈りとは、神をコントロールすることではなく、神が働いてくださることを信頼して待つことです。過去の経験に励まされつつも、絶えず新しく祈る。弟子たちは、この態度で祈ることを怠っていたのです。
(Ⅱ)「信じます。信仰のないわたしをお助けください。」
「おできになるなら、わたしどもを憐れんでお助けください。」と言った父親に対して、23イエスは言われた。「『できれば』と言うか。信じる者には何でもできる。」
24その子の父親はすぐに叫んだ。「信じます。信仰のないわたしをお助けください。」
父親にとっては、息子が癒されるかどうかだけが問題でした。「おできになるなら」は、裏返せば、「できなければ他に当たってみます」ということになります。23節は、厳しくも「あなたは誰の前にいるのだ。私を信頼しなさい」と呼びかけの言葉です。
このとき、父親は気が付きました。祈りの本質は、「何を祈るか」の前に、「誰に祈るか」なのだ。つまり、病気を癒してほしいという「何を」よりも、それを「誰に」祈るかが大事なのだ。そこで、父親は叫びます。「そうです、主よあなたを信じます。「何を」祈るかにばかり心が縛られ、それが実現しなければ、あたかも神がおられないかのように考えていたわたしをお助けください。」
信仰には不確かな要素というものがあるものです。そのような自分を正直に認め、だからこそイエスに信頼していく、これが信仰です。「このお方は、私たちの祈りに必ず耳を傾けてくださる。だから、人間の目には何も起こっていないようでも、祈りがむなしく消えていくわけではない。」また一度祈ったら、それでおしまいというのでもありません。希望を持って喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。(ローマ12:12)
(Ⅲ)不信仰な私をも
私たちも、不安と恐れにとらえられ、思わず、「できますれば、お助けください」と言ってしまう。そんなときは、この父親のように祈りましょう。「信じます。信仰のないわたしをお助けください。」「私は、ご覧のようにすぐにうろたえ、不安におののいてしまうような者です。でも、そういう私をあなたが受け止めてくださることを『信じます』。このままの私を助けてください」と。
前 奏 ― 天にまします我らの父よ ― H.シャイデマン
招 詞 詩編100編1-3節(下記)
賛 美 讃美歌21-291 み神の座を捨て(1,3,4)
主の祈り
聖 書 マルコによる福音書9章14-29節 (新約p.76)
祈 祷
黙 想
説 教 「不信仰な私たちをも」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-432 重荷を負う者
献 金 (※礼拝献金は、入退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 讃美歌21-29 天のみ民も
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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1 全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ。
2 喜び祝い、主に仕え/喜び歌って御前に進み出よ。
3 知れ、主こそ神であると。主はわたしたちを造られた。
わたしたちは主のもの、その民/主に養われる羊の群れ。(詩編100:1-3)
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