3月19日(日)10時30分より
メッセージ:「人と人を結ぶもの」
聖書:マルコによる福音書10章1-12節
説教者:小野慈美牧師
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きょうの箇所はファリサイ派と主イエスとの離婚をめぐる問答。4 彼らは、「モーセは、離縁状を書いて離縁することを許しました」と言った。これは、申命記24:1に基づいています。「人が妻をめとり、その夫となってから、妻に何か恥ずべきことを見いだし、気に入らなくなったときは、離縁状を書いて彼女の手に渡し、家を去らせる。」夫の勝手な都合で妻が離縁されることがあった。夫はすぐに再婚することができたが、妻は、離縁状がないと再婚が認められなかった。離縁状は妻の弱い立場を保護するためのものであった。
<主イエスの意図>
「あなたたちの心が頑固なので、このような掟をモーセは書いたのだ」(5)。主イエスは、積極的に離婚を勧めたのではなく、離婚する場合でも、弱い女性の立場を守ってやりなさいというのが真意。そして、人間の創造にまでさかのぼって結婚の奥義を示された(6-9)。
創世記2章では、男から女が創られたように見えるが、人から抜き取ったあばら骨で女を創ったので、このとき初めてアダムは男になったということもできよう。従って、男と女は同時に創造されたということになる。そして対等の二人が、自由な決断をして新しいユニット(一体)を作るのだ。神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない(9)。妻は夫の従属物ではない。夫の都合で安易に離婚してはならない。それが主イエスの真意。それでも離婚せざるを得ないことがある。ただ、初めから「どういうときには離婚をしても良いのか」と問うのではなく、「どうしたら、共に生きていけるのか」を求めていきなさいというのが主イエスの意図。しかし、主イエスは、同時に、人間の弱さを知っておられ、人間の弱さ、不完全さのゆえに犯す過ちや失敗については、とても寛容であられた。
<サマリアの女>(ヨハネ4章)
主イエスは初対面であるサマリアの女性の状況を言い当てる。「あなたには5人の夫がいたが、今、連れ添っているのは夫ではない。」つまり5回離婚をし今は一人の男性と結婚はせずに連れ添っている。しかし主イエスは彼女を裁かず話を続けている。そして、この女性との対話をきっかけにサマリアの人々が主イエスを信じた。夫から離縁され、社会では居場所を失っていた女性に対して主イエスはあえて関わりを持たれた。
<人と人を結ぶもの>
夫婦、親子、兄弟、友人。それらの関係が壊れることを主イエスは悲しまれる。しかし、そのような私たちを裁いて切り捨てるのではなく、愛することをお止めにならない。人と人を結ぶもの、それは、何よりも「主イエスの愛」。そして、その愛を知った者の「悔い改め」。神の前では自分も赦されなければならない者だという認識だ。悔い改めがないと、互いに自分を正当化する裁き合いが起こる。人は他人の欠点を鋭く指摘するが、自分の過ちには気づきにくい。しかし、自分も罪人であることを知れば、相手ばかりを責めることはできなくなる。神の前に出て、自分がいかに身勝手な罪多き者であるか、にもかかわらずその罪人の自分がいかに神に赦され、愛されているかという根源的な事実にいつも立ち返るのだ。そしてそのように神から取り扱われている者として、他の人々に接していく
確かに、たやすくは愛せない人を愛するということは痛みを伴う。しかし、その痛みこそあの十字架の苦しみに通じるのだ。主イエスは自分を十字架につけた者たちのために祈られた。その痛みは私のためでもあった。つまり、主イエスはこの私を見捨てず愛するために、十字架を引き受けられた。最後に、讃美歌21-444番を歌います。
「気づかせてください、知らずに犯した罪を。与えてください、罪をみつめる力を。」自分の罪に気付く、それは、神の前に立つときに初めて可能となります。罪を見つめる力は、その罪が既に赦されていることを信じるときに与えられるのです。そして、人と人を結ぶために私たちができることは、祝福を祈ることです。祝福を祈るとは、その人がうまくいきますようにということではありません。その人に、神様が、最善をなしてくださるよう祈ることです。私を愛してくださるその愛で、彼を、彼女を祝福してください、と。
(ヨハネ:3:16,17)
前 奏 ― 気づかせてください ― Satkz
招 詞 詩編51編18-19節 (下記)
賛 美 讃美歌21-352 来たれ全能の主
主の祈り
聖 書 マルコによる福音書10章1-12節 (新約p.80)
祈 祷
黙 想
説 教 「人と人を結ぶもの」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-444 気づかせてください
献 金 (※礼拝献金は、入退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 讃美歌21-27 父・子・聖霊の
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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18もしいけにえがあなたに喜ばれ/焼き尽くす献げ物が御旨にかなうのなら
わたしはそれをささげます。19しかし、神の求めるいけにえは打ち砕かれた霊。
打ち砕かれ悔いる心を/神よ、あなたは侮られません。(詩編51:18-19)
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