横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

2023/4/2の礼拝

4月2日(日）10時30分より
棕櫚の主日礼拝
メッセージ：「主がお入り用なのです」
聖書：マルコによる福音書11章1－11節
説教者：小野慈美牧師 　

※どなたでも視聴できます。

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Ⅰ）子ろばに乗って
一般的に､王は馬に乗ります｡しかし､主イエスは子ろばに乗ってエルサレムに入城しました｡それは｢あなたの王が来る｡…高ぶることなく､ろばに乗ってくる｣(ｾﾞｶﾘﾔ9:9)という預言の成就を意味します。「高ぶることなく」は、「柔和な者」(新改訳2017)とか｢へりくだって｣(共同訳)とも訳されます。柔和とは、単に、穏やか､優しいということではありません。神の御心に従う心において柔らかいことです。主イエスは五日後に起こる十字架をめざして、柔和に、つまり深い決意をもって歩み出されたのです。
ところが、人々はあたかも戦いに向かう王、あるいは戦争から凱旋してきた王を称える仕方で主イエスをお迎えしています(8-10）｡｢ホサナ｣とは「どうか、救ってください」という意味です。つまり、「王様、私たちをローマの支配下から武力で救い出してください」ということです。主イエスは柔和な王、本当の王として来られたのに、人々は､結果的にはそのような柔和な方を「王」としては認めることができませんでした。
もし、私たちが「ホサナ」(どうか救ってください)と言うとき、その「救い」が、自分の願い通りにしてくださいという願望であるとしたら、このときのエルサレムの人々と変わりません。「救い」の内容を私たちが決めることになる。とても身勝手な願望です。しかし、主イエスは、私たちの身勝手さ、的外れという罪を背負って、十字架への道を歩まれました。主イエスの「救い」は、人間の罪を赦すこと。私たちがどのような者であっても、神は私たちを愛し、見捨てることはなさらないということです。
Ⅱ）主がお入り用なのです(11:3)
主がお入り用なのだから、その意味がよく分からなくても一歩踏み出す。後から分かってくるかもしれないし、最後まで分からないかもしれない。しかし、分かるか分からないかが決定的なのではない。主がお入り用なのだから従う。「主がお入り用なのです」という言葉は、ていねいに訳すと、「このろばの(本当の)持ち主がお入り用なのです」と訳せます。私たちは様々な組織や人間関係の中に生きています。会社であれば、上司、監督者がいます。しかし、私たちの存在そのもの、命そのものの所有者は他にいらっしゃる。つまり、本当の所有者は主イエスなのです。
子ろばは主イエスをお乗せしてエルサレムへ向かいます。つまり、主の十字架への道備えをします。子ろばは、自分がお乗せしている方のことをよく分からなかった。ただの重荷としてしか感じられなかったかもしれない。王様をお乗せすることは栄誉ある事だから、お乗せしたというのではない。ただ、「主がお入り用」だというのでお乗せした。それが、結果的に、主の苦難の歩み、救いの御業に寄与していたのです。
｢あなたがたには、キリストを信じることだけでなく、キリストのために苦しむことも、恵みとして与えられているのです｣(ﾌｨﾘﾋﾟ1:29)とパウロが語っているように、私たちが、何らかの苦難にあえいでいるとき、もしかしたら、主の苦難のお手伝いをしているのかもしれません。そして、やがて逆転が起こる。その苦難が自分を支えていた、自分を主イエスに結び付けてくださっていたことに気付くのです。
主はあなたを必要としておられる。すでに、職業を引退していても、生かされている限り、私たちには使命がある。主がお入り用なのであれば、ことがらの大小は問題ではない。あなたにしかできないこと、あなたに主が求めておられることがある。主が「あなたを」お入り用なのです。あなたの本当の所有者はあなたのことを最もよく知っておられ、あなたを最も良く用いることができます。主がお求めになるのであれば、あなたの主人に柔和に従いましょう。


(ヨハネ：3:16,17)



前　　　奏　　 － ダビデの子、ホサナ－
－ 栄光と賛美と誉れ－　キッズクワイア・ジュニア聖歌隊
招　　　詞　　　詩編 24:9-10（下記）
賛　　　美　　　讃美歌21-299　うつりゆく世にも
主の祈り
賛　　　美　　　　－ 棕櫚の葉 －　　　　　　　　　　　　 聖歌隊
聖　　　書　　　マルコによる福音書11章1-11節　　(新約p.83)
祈　　　祷
黙　　　想
説　　　教　　 「主がお入り用なのです」　　　　 小野慈美牧師
祈　　　祷　
賛　　　美　　　讃美歌21-504(1,3)　主よ、み手もて
献　　　金　　 (※礼拝献金は､入退場の際に､また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛　　　美　　　讃美歌21-28　み栄えあれや
祝　　　祷　　　　　　　　　　　　　　　　　　 小野慈美牧師
後　　　奏
役員任職式
分かち合い

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9 城門よ、頭を上げよ／とこしえの門よ、身を起こせ。栄光に輝く王が来られる。
10 栄光に輝く王とは誰か。万軍の主、主こそ栄光に輝く王。（詩編24:9-10）


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