横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

2023/6/11の礼拝

6月11日(日）10時30分より
メッセージ：「神の言葉による成長」
聖書：使徒言行録6章1-7節
説教者：東間克美師

※どなたでも視聴できます。

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◆聖霊降臨によって誕生したエルサレム教会は、多くの人がバプテスマを受けて豊かに成長しているという喜ばしいことがありました。一方で、５章の初めに記されているアナニアとサフィラ夫婦のような教会内の問題、さらに使徒たちに対する外部からの迫害などの問題も起こり始めました。そのような状況の中で今日のテキストは、初代教会に於いて最初は一つになっていた「御言葉についての奉仕」と「食卓についての奉仕」が明確に分けられたということが示されております。
◆１節『その頃、弟子の数が増えてきて、ギリシア語を話すユダヤ人から、ヘブライ語を話すユダヤ人に対して苦情が出た。それは、日々の分配のことで、仲間のやもめたちが軽んじられていたからである』。信者の数が増加して成長を続ける教会でしたが、成長と共に問題も生じるようになりました。２節『そこで12人は、弟子をすべて呼び集めて言った』。すべての弟子を呼び集めたというのは、今の時代で言えば「教会総会」を開催したということです。12使徒たちは総会の開催理由を述べます。『わたしたちが、神の言葉をないがしろにして、食事の世話をするのは好ましくない』(２節後半)。さらに12使徒は、開催理由を伝えた後に３節・４節で議案を提示します。『あなたがたの中から、「霊』と知恵に満ちた評判の良い人を七人選びなさい。彼らにその仕事を任せよう。わたしたちは、祈りと御言葉の奉仕に専念することにします』。これは教会に於ける組織の確立と、奉仕者の拡大を図ったということです。現代の教会に適用するならば役員・執事の選任と言えます。５節を見ますと、総会での議案が可決・承認され、その結果７人が選ばれました。
◆選ばれた７名は使徒たちの前に出ました｡６節『使徒たちは､祈って彼らの上に手を置いた』｡
『手を置いた』というのは「按手した」ということで、任職の儀式であると同時に、神の業を遂行する霊の働きを祈り求めることでもありました。このように教会組織が確立されて、12使徒は祈りと御言葉の奉仕に専念し、また７名の執事も食事の世話のみならず、様々な務めを果たした結果が７節に示されております。『こうして、神の言葉はますます広まり、弟子の数はエルサレムで非常に増えていき、祭司も大勢この信仰に入った』。ここに、エルサレム教会の教勢の拡大、福音の拡がりを見ることが出来ます。
◆さて、エルサレム教会に生じた１つの「苦情」と、その問題の解決方法、さらに福音の拡がりを見てまいりました。そこには、まさに神の導きがあったのです。ここに示されていることは、キリスト教会が初めて執事を選任し、組織を整えた出来事ですが、私たちに一つの示唆を与えております。それは、最初からきちっとした組織や制度を構築して、それに無理矢理はめ込むのではなく、宣教の働きを推し進めていく中で、臨機応変に見直したり、新たな制度を設けることが大切であるということです。このように捉えていきますと、教会の組織や制度は、教会が成長していく中で、絶えず見直され、整備されていくことが必要であることを教えられます。各個別教会の歴史を踏まえ、奉仕者や財政状況などの現状を分析して、相応しい組織・制度を整えていく。こうして教会は、主に在って成長していくのです。
◆今日の御言葉から教えられましたように、教会にとって「組織・制度」は必要であり、また大切なものです。同時に、この「組織」と共に「キリストの体」である教会には、キリストの十字架の贖いによる「血」が流れているのです。この「血」は「命」を表します。ですから、キリストの体なる教会を形成する私たちは、キリストの「命」を共有する中で、その「命の言葉」に生かされている信仰共同体・礼拝共同体なのです。
個別教会がどのように組織化されていても、神の言葉を後回しにすることがあってはなりません。「神の言葉」には生命力があります。教会はこの「神の言葉」によって成長させていただく群れです。復活の主から、福音宣教という使命を託されている私たちの教会も、神の言葉を後回しにすることなく、つまり主日礼拝を第一として、神の言葉に養われる群れとして成長してまいりましょう。



前　　　奏　　 －　来たれ聖霊よ　－　　　　　　E.Broughton
招　　　詞　　　エフェソの信徒への手紙４章16節（下記）
賛　　　美　　　讃美歌21-339(1,2,4,6)　来たれ聖霊よ
主の祈り　　
聖　　　書　　　使徒言行録6章1-7節　(新約p.223)
祈　　　祷
黙　　　想
説　　　教　　 「神の言葉による成長」　　　　　　　東間克美師
祈　　　祷　
賛　　　美　　　讃美歌21-512(1,2,3) 主よ献げます
献　　　金　　
感謝祈祷
賛　　　美　　　讃美歌21-512(4) 主よ献げます アーメン
祝　　　祷　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　東間克美師
後　　　奏
分かち合い

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キリストにより、体全体は、あらゆる節々が補い合うことによってしっかり組み合わされ、結び合わされて、おのおのの部分は分に応じて働いて体を成長させ、自ら愛によって造り上げられてゆくのです。（エフェソ4：16）



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