横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

2023/7/9の礼拝

7月9日(日）10時30分より
メッセージ：「生死を超えて共なる神」
聖書：マルコによる福音書12章18-27節
説教者：小野慈美牧師

※どなたでも視聴できます。

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＜サドカイ派の問い＞
18復活はないと言っているサドカイ派の人々が、イエスのところへ来て尋ねた。サドカイ派とは、貴族階級の人々で神殿の祭司を生み出す階級で、信仰上の特徴は、モーセ五書だけを聖書として認めていた。モーセ五書には、復活についての明確な教えは書かれていないので、復活はないと主張していた。彼らは、イエスを陥れようとして、質問をしました。
20七人の兄弟がいました。長男が妻を迎えましたが、跡継ぎを残さないで死にました。21 次男がその女を妻にしましたが、跡継ぎを残さないで死に、三男も同様でした。22 こうして、七人とも跡継ぎを残しませんでした。最後にその女も死にました。ここまでは、単なる状況の説明です。次の問いによって、いよいよ本題に入ります。
23 復活の時、彼らが復活すると、その女はだれの妻になるのでしょうか。七人ともその女を妻にしたのです。もし復活があるとしたら、天国では一人の妻の前に７人の地上での夫が並ぶことになる。このような問題が生じるではないかということです。主イエスは彼らの思い違いを指摘します。
＜第一の思い違い：復活の命を、現在の命のあり方でとらえようとしている＞
｢死者の中から復活するときには、めとることも嫁ぐこともなく、天使のようになるのだ｣。と主イエスは答えました。「天使のようになる」とは､復活の命はこの世のあり方とは全く異なるものだということです。復活の命は、神の御手の中にあるいのちで、現在の私たちの存在の在り方の延長ではない。この世界に生きている人間の経験ではとらえきれない。復活の様子を、現在の人間の現実の枠のなかで理解しようとするのは思い違いだ。
＜第二の思い違い：復活を､死んだ後の命､つまり､時間的なレベルで考えている＞
26「(わたしは、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」は、サドカイ人が拠り所としているモーセ五書の中からの引用です(出エジプト3:6)。日本語では、「である」と訳されていますが、ヘブライ語の原文では、「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」とだけ書かれています。「である」は、現在という時を表す現在形ではなく、時間に縛られない神との永遠の関係、交わりを表しています。この交わりは、地上で既に与えられています。
「死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ」(27)は、「かつて地上に生きていたけれども、死んでしまったアブラハムの神だった」というのではなく、「アブラハムは今も私と共に生きているのだ。復活の命とは、肉体的に生きているか死んでいるかにかかわりなく、神との交わりに生きることであり、これは永遠なのだ」ということです。だから、地上で、アブラハム、イサク、ヤコブと結ばれた神の交わりは、死を超えて永遠なのです。
＜一人一人と関わってくださる神＞
「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」とは、ひとりひとりの名を呼んで、世界にひとりの人間しか存在しないかのように、関わりを求めてくださるということでもあります。
アブラハムも、イサクも、ヤコブも問題のある人間でした。それでも、神は、ご自分から、彼らの神であることを喜んでいてくださる。永遠である神が私たちを愛することをおやめにならないから、神の愛の対象である私たちも永遠の命を与えられるのです。では、神が私たちを愛することをおやめにならない根拠は何か。イエス・キリストの十字架です。
｢38私は確信しています｡死も、命も、・・・39どんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、私たちを引き離すことはできないのです｣(ﾛｰﾏ8:38-39)。
讃美歌405「また会う日まで」の原詩は､Till we meet at Jesus’ feet.(主イエスの足元で再会するまで)です。今生かされている私たち一人ひとりに対して、｢主イエスの十字架によって、私はあなたの神だ｣と宣言してくださる。そして、死においても、｢主イエスの十字架によって、私はあなたの神だ、あなたを離れない｣と宣言してくださるのです。



前　　　奏　　 － 　愛する神にのみ　 ―　　　　J.S.バッハ
招　　　詞　　　エフェソの信徒への手紙2章4-6節（下記）
賛　　　美　　　讃美歌21-498　道、真理、命
主の祈り　　
聖　　　書　　　マルコによる福音書12章18-27節　(新約p.86)
祈　　　祷　　　
黙　　　想
説　　　教　　 「生死を超えて共なる神」　　 　　　小野慈美牧師
祈　　　祷　
賛　　　美　　　讃美歌21-575 球根の中には
献　　　金　　
感謝祈祷
賛　　　美　　　讃美歌21-24 たたえよ、主の民
祝　　　祷　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　小野慈美牧師
後　　　奏
分かち合い

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4 憐れみ豊かな神は、私たちをこの上なく愛してくださり、その愛によって、
5 罪のために死んでいた私たちをキリストと共に生かし、－あなたがたの救わ
れたのは恵みによるのです－6 キリスト・イエスによって共に復活させ、共に天の
王座に着かせてくださいました。 (エフェソ2::4-6)




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