10月8日(日)10時30分より
メッセージ:「あなたも同じようにしなさい」
聖書:ルカによる福音書10章25-37節
説教者:浅輪一郎伝道師
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私達が福音を宣べ伝えていく時、または一人のキリスト者として生かされていく時に、「知識や行いさえあればそれで十分なのか」ということについて、今日の聖書箇所の「律法の専門家」に注目しながら、導きを求めます。
(聖書)
「何をしたら」(25節)とありますが、律法の専門家はまさに「何かをする」という行いに関心を向けています。そして彼の関心は「その答えを知る」という知識にも向けられています。律法の専門家は、永遠の命を受け継ぐ為には/神様の国に入る為には自分の側の知識と行いが大切であると考えていました。それに対してイエス様は、「聖書には何と書いてありますか?」と知識を問うばかりではなく、「あなたはそれをどう読んでいるのですか?理解しているのですか?」とお聞きになります。律法の専門家は即座に質問の前半の部分に反応して、申命記とレビ記から引用しながら胸を張って答えたことでしょう(27節)。 しかしイエス様は、イエス様がお聞きになった質問の後半部、「『それをどう読んでいるのですか?』という質問には、あなたはまだ答えていません」という意味で、このように言われたのかもしれません。「それを実行しなさい」(28節)と。律法の専門家は、あなたからそのように言われる筋合いはないとばかりに「わたしの隣人とはだれですか?」(29節)と言い返します。するとイエス様はこの具体的な質問にお答えになりながら、イエス様と出会わされた者にとっての知識と行いについての導きを善いサマリア人の喩え話を通して示されます。
「ある人がエルサレムからエリコへ下っていく途中、追いはぎに襲われて、道に倒れていました。ある祭司は、その人を助けることなく、去って行きました。同じように、レビ人も去って行きました。」ここまでの登場人物は全員ユダヤ人であると仮定しても違和感はありません。しかし、イエス様はここでサマリア人を登場させます。ユダヤ人があれほど蔑視していたサマリア人を登場させます。「旅をしていたあるサマリア人が近づいてきました。そしてそのサマリア人は、道に倒れていた人を見て、はらわたが痛むほどに憐れに思い、介抱をし続けました。」そしてイエス様は、この喩え話を踏まえて律法の専門家に質問されます。「さて、あなたはこの三人の中で誰が追いはぎに襲われた人の隣人になったと思うか。」(36節)律法の専門家はもはや「その人を助けた人です / その人を助けたそのサマリア人です」と正直に答えざるを得ません。律法の専門家はその答えを口にすることによって目が開かれていくような感覚を持ったのではないかとも私は思います。「今まで自分は律法についてはよく知っていると思っていた。行いだって十分に積んでいると思っていた。しかし、永遠の命に生かされていく時に/神様の国において生かされていく時に本当に大切なこととはもはや自分の側の不完全な知識や行いではないのではないのか」と。「むしろ、今、私の目の前にいる人を通して示されていくものではないのか」と。
そして、その漠然とした予感というものは、イエス様の最後の一言に触れて確信へと近づけられていったのだと思うのです。「行って、あなたも同じようにしなさい。」(37節b)
律法の専門家は自分が今まで関わりもしなかった、いいえ、憎しみの対象でしかなかったそのサマリア人に「倣いなさい」と示されました。律法の専門家にとっては、そのサマリア人の生き方こそ自分の知識を遥かに越えていく生き方であったに違いありません。そんなこと自分には出来るとも思ってもいなかった生き方(行い)であったに違いありません。しかし、律法の専門家は「目の前にいる方が、まさにそのように生きておられる」ということを感じ取ったのだと思うのです。そしてそのお方と「同じようにしたい」と思ったのだと思うのです。
(結語)
私たちも、私たちの側の「知識」や「行い」といったあれやこれをもはや色々と心配することはありません。ただただ安心して、「イエス様が私たちを永遠の命へと招いていて下さる/神の国へと招いていて下さる/その方が私たちの前を歩んでいて下さる」として、イエス様のこのお言葉を信頼していきたいと思います。「行って、あなたも同じようにしなさい。」
前 奏 - いざわれら主なる神に- J.C.バッハ
招 詞 詩編33編1節(下記)
賛 美 讃美歌21-151 主をほめたたえよ
主の祈り
聖 書 ルカによる福音書10章25-37節 (新約p.126)
祈 祷
黙 想
説 教 「あなたも同じようにしなさい」 浅輪一郎伝道師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-516 (1,3,5) 主の招く声が
献 金
感謝祈祷
賛 美 賛美歌21-24 たたえよ、主の民
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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