横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

2024/2/11の礼拝

2月11日(日）10時30分より
メッセージ：「逃げるは恥だが役に立つ」
聖書：マタイによる福音書2章13-15、19-23節
説教者：浅輪一郎伝道師

※どなたでも視聴できます。

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マタイによる福音書が伝える「逃げる」､「退く」という言葉に注目をします。そしてこれらの言葉から導きを求めます。
マタイによる福音書においては、｢逃げる」という言葉とほぼ同じ意味の「退く」という言葉が非常に多く用いられています。イエス様がお生まれになった場面でもそうですし（2:12,13,14,22）、成人され伝道が始められてからの場面でもそうでした（4:12）。ある時には、安息日にしてはならないとされていたことをして、ファリサイ派の人々を怒らせたことがあったのですが、彼らがイエス様を殺そうしていることを知ると、イエス様は立ち去ってしまったと記されています（12:15）。そして、洗礼者ヨハネは殺されてしまうのですが、イエス様はそのことを知ると、やはり退かれたと記されています（14:13）。
このように見てみますと、マタイによる福音書においては､イエス様は何か問題があるとすぐに逃げてしまう/退いてしまうと意図的に描かれているかのようでもあります。
しかし同時に私たちにはここで思い起こしたい事があるのですが､それがマタイによる福音書においては､いいえ､マタイに限らず全ての福音書においては､イエス様は､最後の場面では逃げることも退くこともせずに十字架に向かわれたと克明に記されているということであります。
しかしマタイによる福音書においては､イエス様がこれまで逃げ続けて来たかのように描かれてきたからこそ、最後の場面ではイエス様はお逃げにならなかったということがかえって印象的に私たちに伝えられているのかもしれません。
では､イエス様は､この一番逃げてしかるべき場面で何故お逃げにならなかったのでしょうか?
ヨハネによる福音書3章16,17節です。
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。 独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。 神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。」
イエス様は､神様の「世をお救いになる」という壮大なご計画に従われるために、十字架にむかわれました。そして私たちは、その神様の独り子であるイエス様を信じることによって私たちも神様の御計画の中に組み込まれることになります。にも関わらず、私たちは、今、目の前で起こっていることに対して､「逃げた」だとか「逃げなかった」だとか、「勝った」だとか「負けた」だとかあまりにも早急に答えを出そうとします。
とは言いましても、勝負の世界もそうですし、ビジネスの世界におきましても､「結果」に対してはシビアにならなければならない時もありますから、一概に一喜一憂することが悪いだとか、評価を下すことが悪いだとかは言い切れません。しかし、それでもなお、私たちキリスト者は、イエス様がなぜ十字架に掛かられたのかということを思い出したいと思います。そして私たちもその神様の御計画の中に組み込まれているということを思い起こしたいと思います。
そのことを思い起こす時に、今、私たちに起こっていることが、たとえ人から見て逃げたり負けたりしているように見えたとしても、そして自分でもそのように思えたとしても､イエス様を信じることを通して私たちは、このように力強く言えるようになるのです。　
それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。（Ⅱコリ12:10）

　日常生活において、たとえどんな状況にあったとしても、イエス・キリストと一緒にある者には「負けは…ない」のです。






前　　　奏　　 －　天にましますわれらの父よ　－　　J.S.バッハ　　　　　　
招　　　詞　　　コリントの信徒への手紙二12章10節（下記）
賛　　　美　　　讃美歌21-183　イェスのみ名に（1,2,3）
主の祈り　　
聖　　　書　　　マタイによる福音書　2章13-15,19-23節　(新約p.2)
祈　　　祷
黙　　　想
説　　　教　　 「逃げるは恥だが役に立つ」　　　　浅輪一郎伝道師
祈　　　祷　
賛　　　美　　　新生讃美歌73　善き力にわれ囲まれ
献　　　金　　
感謝祈祷
賛　　　美　　　讃美歌21-29　天のみ民も
祝　　　祷　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　小野慈美牧師
後　　　奏
分かち合い

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それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。 　　　　　　
(Ⅱコリント12:10)







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