6月2日(日)10時30分より
メッセージ:「わたしを知る神」
聖書:詩編139編1-6,13-18
説教者:小野慈美牧師
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人は自分という存在そのものが愛されることを無意識に求めています。しかし、しばしば自分の存在を否定されるような経験をし、自分は愛されるべき存在ではないのではないかと恐れます。どうすれば私たちは自分の存在を肯定できるのでしょうか?
Ⅰ わたしを知る神
1主よ、あなたはわたしを究め/わたしを知っておられる。
「知る」とは、神が関心を持って見ていてくださる。愛のまなざしで見ていてくださるということ。自分の存在を肯定するために私たちが為すべきことは、まず、神が私たちを良きものとして創ってくださり、存在を喜んでいてくださることを知ることです。
Ⅱ 自分を受け入れることを妨げるもの
1)親との関係
13 あなたは、わたしの内臓を造り/母の胎内にわたしを組み立ててくださった。
16 胎児であったわたしをあなたの目は見ておられた。
親との関係が良好でないために、自分の存在を肯定的に受け止めることのできないことがあります。であれば幸いです。親に望まれずに生まれた子はいます。しかし、神に望まれずに生まれた子はいないのです。神が組み立ててくださったからです。たとえ、親との関係が良好ではないとしても、神がまず、私たちを創り私たちを知っていてくださることを覚えましょう。神との関係こそが、私たちの存在を支えるものなのです。
2)敵との関係
19 どうか神よ、逆らう者を打ち滅ぼしてください。
敵は、私たちの存在を脅かし、否定しようとします。人がひどく傷つけられたとき、当然、痛み苦しみます。そして、憎しみや恨みの感情となって沸き上がります。しかし、詩人は最後には、そのような自分の気持ちをも相対化しています。神に成り代って人を裁くことはできないからです。自分の感情を正当化するために、自分の敵を神にとっても敵だと思っているのかもしれない。だから、敵に対する憎しみで心が満たされているときにも、「神よ私の心を知ってください(23)」と神との交わりを求めています。そして、とこしえの道(24)、すなわち、神の最善に導いてくださいと祈ります。
主イエスは、まさにとこしえの道を示してくださっています。「敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい(ルカ6:27-28)」。怒りに支配され、復讐心に満たされるとき「祝福を祈りなさい」と言われる。これは、きれいごとではなく、私たちの心を守るための恵みの戒めです。なぜなら、復讐心や怒りに身を任せていると、サタンに心を壊されるからです。ただし、祝福を祈るのは、相手の言動を是認することではありません。不正や悪を放置してはなりません。時には、法的に筋を通さねばならないこともあるでしょう。
その上で、祝福を祈るとは、まず、自分を傷つけた相手も、神が創られた存在だと知ること、そして、その相手に神が最善を為してくださることを祈ることです。最善とは、神が相手に裁きをお与えになる、あるいは悔い改めへと導くことかもしれません。
さらに、祝福を祈るとき、冷静さが与えられます。復讐心や怒りに満たされているときには、被害者意識だけ、自己正当化の理屈しか頭に浮かんでこない。しかし、祝福を祈るとき、自分が必死に自己正当化していたために気付かなかった自分の側の問題、自分自身に対してもごまかしていた隠された自分の罪に気づかされることがあるのです。
神は私を知っていてくださる。神に知られているということこそ、私たちが知るべきことです。そして、その交わりの中に生き続けることが最も大切なことです。
前 奏 - 天と地の神よ - C.H.リンク
招 詞 詩編34章9-10節(下記)
賛 美 讃美歌21-352 来たれ全能の主
主の祈り (「讃美歌21」 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
賛 美 - この世はみな - 聖歌隊
聖 書 詩編139編 1-6、13-18節 (旧約p.979-980)
祈 祷
賛 美 讃美歌21-361 この世はみな(1、2節)
黙 想
説 教 「わたしを知る神」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-452 神は私を救い出された
献 金
感謝祈祷
聖 餐 式 (「教会の約束」を唱和 )
賛 美 2024年主題賛美歌 作曲:鈴木敦子
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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9 味わい、見よ、主の恵み深さを。
いかに幸いなことか、御もとに身を寄せる人は。
10 主の聖なる人々よ、主を畏れ敬え。
主を畏れる人には何も欠けることがない。(詩編34:9-10)
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