9月1日(日)10時30分より
メッセージ:「平和を造る者として」
聖書:マタイによる福音書5章9節
説教者:小野慈美牧師
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私の父小野一良は、1944年に32歳の時に召集されましたが、戦死せずに終戦を迎えました。戦後、神様からの「子どもたちのために働け」という強い促しを受け伝道者となる決断をしました。青年時代の経験を活かし、戦後の楽しみのない時代に、聖書紙芝居と人形劇を用いて、日本各地を回り児童伝道をしました。また、現在の日本基督教団伊勢原教会を助けた後、日本基督教団川崎教会(頌和幼稚園)を再興し、さらに戦後再開された福音丸の牧師として3年間内海伝道に従事しました。その後、1955年潮来教会牧師、潮来幼稚園園長として招聘され、伝道の働きを続けました。自分を生かしてくださった神への応答としての歩みでした。
<生き方としての使命:平和を造り出すこと>
私たちは、皆、生きているのではなく生かされています。生かされていることには意味があり、使命があります。具体的な職業やこの世界での役割としての使命だけではありません。職業についていなくても「生き方としての使命」があるのです。それは、「平和を造り出す」使命です。「平和を造る人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」(聖書協会共同訳)
戦争は平和を奪います。戦争指導者たちに見られる態度。それは、他国より優越であることを示そうとする、自国の利益だけを求める、相手をおとしめる態度です。しかし、このような態度は、個人同士の間にも見られます。何かにつけ、優位に立とうとする(マウントを取ろうとする)人がいます。他者を批判し、自分がまさっていることを示そうとします。反対に、自分の思い通りにならないと、ひがんだり、相手をねたみます。他の人が賞賛されることを喜べず、陰口をたたきます。そういう態度が平和を奪うのです。
<平和を造り出すためには>
どうすれば平和を作り出せるのか。その逆をすればよいのです。マウントを取ろうとするのを止める。相手をはずかしめることをしない。ばかにしない。自分が間違っていることに気が付いたら、卑屈にならずに謝る。「悔しい」という思いに支配されない。他者と比べて優位に立とうとするのは、優越感を味わいたいだけです。つまらないプライドを満足させるためです。文字通り、自己満足に過ぎない。つまらないプライドを捨てるだけでも平和を造り出すことができます。それは、自己卑下でも、自虐的になるのでもない。全く逆です。真の誇り、誰も奪うことのできない誇りをもって生きることです。自分の存在価値の根拠を、自己満足や他人からの評価ではなく、神が与えてくださる絶対的な肯定に置くことです。「私たちが神の子どもと呼ばれるために、御父がどれほどの愛を私たちにお与えくださったか、考えてみなさい。事実、私たちは神の子どもなのです。」(Ⅰヨハネ3:1 共同訳)
<神の子どもとしての聖なる誇りをもって>
神の子どもとしての絶対的な価値を知って生きるならば、私たちはつまらないプライドから自由にされ、マウントを取る必要がなくなる。他人の評価に振り回されないでいることができる。もちろん、現実の不正や悪に対して、また、自分や隣人の尊厳を傷つけるような身体的・精神的暴力に対しては、正しい仕方で戦わなければならない。しかし、その上で、私たちの心が、憎しみや、恨みや、屈辱感に支配されたままでいることを神は悲しまれるのです。
むしろ、聖なる誇りをもって生きてほしい。聖なる誇りを伴う真の信仰は、ユーモアを生み出します。ユーモアとは、神ではない自分を相対化できること、自分を笑えることです。最もユーモアのセンスの欠如していたのが、ファリサイ人や律法学者でした。彼らは、神の真実を求めてではなく、自分たちの立場を守るために、主イエスを十字架につけたのです。
私たちは「平和を造り出す者として」神に造られ生かされています。神は言われます。
「わが子よ、あなたは、私の子だ。私の子として、平和を造り出してほしい。身近な人に、愛と敬意をもって接するならば、あなたの生きる場が、平和の発信源となる。」
前 奏 - わが魂よ、主をたたえよ - K.ホイヤー
招 詞 ヤコブの手紙3章18節(下記)
賛 美 讃美歌21-464 ほめたたえよう
主の祈り (「讃美歌21」 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
賛 美 - イェスさまが教会を - 聖歌隊
聖 書 マタイによる福音書5章9節 (新約p.6)
祈 祷
賛 美 讃美歌21-544 イェスさまが教会を
黙 想
説 教 「平和を造る者として」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 こどもさんびか34 キリストのへいわ
献 金
感謝祈祷
聖 餐 式 (「教会の約束」を唱和 )
賛 美 2024年主題賛美歌 作曲:鈴木敦子
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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義の実は、平和を実現する人たちによって、平和のうちに蒔かれる
のです。(ヤコブ3:18)
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