9月6日 午前10時30分より
メッセージ:「たとい我コロナの谷を歩むとも」
聖書:詩編23編
説教者:小野慈美牧師
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「主は私を緑の野に伏させ、憩いの汀(みぎわ)に伴われる」(2節 聖書協会共同訳)という言葉から、のどかな牧歌的な情景を連想するかもしれません。しかし、この詩の舞台となっている地域は、降水量が少なく、乾期の5-10月はほとんど雨がふりません。羊飼いは、草や水のある場所を知っていて、季節によって羊たちを移動させ、「正しい道」(3)に導いてくれます。移動の途中で「死の陰の谷」(4)のような危険なところも通らねばなりません。しかし、羊飼いは「鞭と杖」(4)で羊を守ります。「鞭」は、獣たちから羊を守るための金具の付いたこん棒です。また、羊は視力が弱いので、迷い出そうな羊に「杖」で方向を示します。
5-6節は、旅人を略奪者から守ってくれるイメージ。神は、神に逃れる者たちを歓迎してくださいます。私たちが人生の旅を続けている一日一日、「恵みと慈しみ」(6)の神が追いかけてきてくださる。「主の家に住もう」(6)とは、神に礼拝を捧げる日々を過ごすということです。
私たちはこの神が、人となって、この世界に来てくださったことを知っています。それが主イエスです。「わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる」(ヨハネ10:10b-11)。良い羊飼いは、羊が危険にさらされると飛んできて、身を挺して羊を守ってくださる。まさに「恵みと慈しみが」追いかけてくるのです。そして、この羊飼いは、文字通り、羊のために十字架で命を捨てました。羊が命を豊かに受けるためです。
私たちは今、コロナという「死の陰の谷」を歩んでいます。コロナだけではない。ますます激しさを増す自然災害。近い将来必ず起こる大きな地震。「災いを恐れない」(4)とは、災いは避けられないけれど、主が「私と共におられ」(4)私の魂を守ってくださるから、災いが私を滅ぼしつくしてしまうことはないのだという確信です。
コロナはやがて終息しますが、だれもが通る「死の陰の谷」があります。それは、死です。死という究極の「死の陰の谷」を通る時、自分がどうなるのかわからない。しかし、その時には、その時の自分をそのまま神様に委ねて良いと神様は言ってくださっています。
逆説的な言い方をすれば、羊飼いである主の御腕の中で、安心して恐れて良いのです。雷が鳴るとき、小さい子は身近にいる親に飛びつきます。親の胸の中で、「ママ(パパ)が一緒にいるから大丈夫だよ」という言葉を聞くと、怖いままで安心できる。大人も同じです。「神様、怖いです」と訴えて良いのです。恐れたり不安になる自分を隠さず、そのまま神様に委ねる。「災いを恐れない」とはそういうことです。
前 奏 -飼い主我が主よ - W.B.Bradbury
招 詞 詩編98編1節(下記)
賛 美 409(1,3) 救いの道を
主の祈り
聖 書 詩編23編(聖書協会 共同訳)
祈 祷
黙 想
説 教 「たとい我コロナの谷を歩むとも」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 459(1,4)飼い主我が主よ
献 金 (※礼拝堂への入退場時にお捧げください)
感謝祈祷
聖 餐 式 教会の約束 (別ページが開きます)
賛 美 2020年主題讃美歌 神はあなたと共にいる (歌詞が開きます)
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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「新しい歌を主に向かって歌え。主は驚くべき御業を成し遂げられた。
右の御手、聖なる御腕によって/主は救いの御業を果たされた。」
(詩編98:1)
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