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横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

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教会広報担当が発行する教会機関誌「おちぼ」年数回の発行で、教会員、幼稚園へ配られます。

おちぼ127号 「『キリストの体』なる教会」

■「『キリストの体』なる教会」
小野慈美牧師

捜真バプテスト教会に赴任して、半年になろうとしています。まだ手探りの部分もありますが、以下のことを大切にして、「キリストの体」を形成していきたいと思います。

(1)体の目的:御言葉を宣べ伝える(日常的な伝道)
教会は伝道することによって生命活動を続けます。ただし、伝道とは、伝道集会などの「特別の」プログラムを次々と行うことだけではありません。むしろ、教会の「日常の」活動が伝道的であることが大切です。日曜ごとの礼拝・教会学校が大切な伝道の場であり、さらに幼稚園・保育園も間接的な伝道の働きです。それらのことが基礎になって、「特別の」活動がよりよく生かされます。
そして、まず、わたしたち自身が御言葉によって生かされるとき、日常の営みもおのずと伝道的になっていきます。

(2)体の活力:祈り
使徒言行録を読むと、初代教会の人たちは、しばしば共に祈っていたことがわかります。
「彼らは皆、・・・心を合わせて熱心に祈っていた。」(1:14)
「彼らは、使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ることに熱心であった。」(2:42)教会の一致とは、決して一色に染まることではありません。多様な背景をもった方たちの意見を互いに聞き合いながら、聖霊の導きにより神様の御心を祈り求めていくことです。そして、そのようなプロセスを経た後に得た結論に対しては、たとえ自分の考えと異なる面があるにしても、神様の導きと受け止めていくことです(使徒15章)。そのためには、「自分の思い」が成るようにではなく、「御心」が成るように祈ることが大切です。目に見える表面の活動は、背後に祈りが積まれているときに祝されます。儀礼や習慣としてではなく、生けるまことの神に相対して祈りましょう。

(3)体の強化:賜物を生かし合う
「わたしたちも数は多いが、キリストに結ばれて一つの体を形づくっており、各自は互いに部分なのです。わたしたちは、与えられた恵みによって、それぞれ異なった賜物を持っています。」(ローマ12:5-6)
人には「それぞれ異なった賜物」が与えられており、他の人が自分には無い賜物を持っていることを知るならば、「へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え」(フィリピ2:3)ることは、建前ではなくなります。本教会には、種々の賜物を持った方がたくさんおられます。同じ体につながる部分同士として、競い合うのではなく、賜物を生かし合いましょう。

(4)体の維持発展:信仰の継承
日本社会もキリスト教界も高齢化が進んでいます。ただし、高齢化ということを必ずしも否定的に考えなくても良いと思います。高齢になっても安心していられるところが教会です。最近では、人生の後半でバプテスマを受けたり、若い時にバプテスマを受けしばらく教会を離れていた方が再び礼拝に出席するようになるケースが増えてきています。これらの方々も教会の大切な宝です。しかし、高齢の方たちの割合が大きくなれば、やがて、教会員は減少していきます。そこで、(1)の日常的な伝道と重なるのですが、「信仰の継承」の意味でも、『教会学校』、また教会員のこどもたちのための『こどもの教会』は大切な働きです。それらの子どもたち、保護者たちが教会の交わりに加わり、やがてはバプテスマに導かれるように働きかけていきたいと思います。