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横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

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教会広報担当が発行する教会機関誌「おちぼ」年数回の発行で、教会員、幼稚園へ配られます。

おちぼ 126号 イースターの喜び

■イースターの喜び
捜真幼稚園 主任 岡野きよみ

 教会でイースターが祝われる時は、毎年幼稚園の春休み中です。そのような日程のことや内容の難しさもあり、私が捜真幼稚園に務め始めた頃には、イースターを祝う事をしておりませんでした。そんな折、春休みにバプテスト同盟保育者研修会でイースターを祝っている園の取り組みを知り、「是非我が園でも取り組みたい」と帰る道すがら教師同士で
話した事を今でも鮮明に思い起こすことができます。日々子どもたちに聖書のみ言葉を届ける中で、一番大切な復活の喜びを伝え、イースターを共に祝うことができずにいた事を心残りに思っていました。それだけに、教師皆の総意で一年近く温めて翌年1990年の3月に捜真幼稚園第一回のイースター礼拝を祝うことがでた時の喜びはひとしおでした。

 その後毎年祝うようになり、今年も3月8日にイースター礼拝が守られました。捜真幼 稚園のイースターは、子どもたちがゆで卵にマジックで思い思いの絵を描いてから食紅で色をつけた色水の中に入れ、ピンク、黄色、緑いずれかの色に染めるところから始まります。全園児が染めた卵をテーブルに飾り終えてからいよいよ皆でイースター礼拝を守ります。子どもたちが描いた色とりどりの卵が150個程並んだテーブルは、お花畑のようでした。
 春の訪れを感じられる季節、冬の寒さを乗り越えて花を咲かせる木々のごとく、レントから復活の喜びへと、子どもたちと喜びに満たされたひと時を過ごしています。始めた当初から子どもたちの作ったイースターエッグは、それぞれがイースターカードと共に家庭に持ち帰る事としています。

 持ち帰った卵を大切に飾る子どももいれば、すぐに食べてしまう子どももいるようです。
 最初は、イースター礼拝を守る事から始まりましたが、その後イースターに向けてそれぞれの学年で保育室を飾る様になりました。今では新入園児をお迎えする部屋の飾り付け にもなっています。進学進級した先輩が飾り付けたイースターの喜びに満ちた環境の中で入園や進級した園児の新年度が始まり、イースターの喜びを皆で祝い次年度の後輩のためにイースターの装飾で保育室を飾り付けてその年度を終えるのが捜真幼稚園の伝統的なスタイルになりつつあります。
 この様に捜真幼稚園の保育の中には、学年を超えた友だちとの関わり合いによって生まれてくる活動が、盛んに行われています。

 園の教育理念にも掲げられている聖句は『いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそキリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。』第Tテサロニケの信徒への手紙5章16節〜18節

 いつも喜びの中で過ごし、子どもたちと毎日朝と帰る前に祈り、教師の祈祷会も日に2回行い、PTAの会でも祈る事を通して、幼稚園に連なる教師も子どもも、保護者も感謝する心を持ち、相手のために祈る生活を続けられています。それは、捜真幼稚園が根幹とするキリスト教保育の中で神様の愛を通して培われてきた姿なのかもしれません。教会から宗教法人として生まれ、学校法人化となった後も教会と一体となって、捜真幼稚園が伝道の働きの一端として、教会と共に歩んできたからこそ培われてきたのだと思っております。

 昨今の少子化の流れの中、キリスト教教育を行って来た教育機関の中にも、経済の低迷と少子化などの事情もあり、キリスト教色を全面に打ち出さない、またキリスト教主義を謳わない学校が現れてきています。

 その様な中でキリスト教保育を行う捜真幼稚園が神奈川区初の認定こども園として2013年4月から歩めることは、幼稚園を生み出してくださり、育ててきてくださった教会の皆様の熱い祈りと神様の導きに支えられてきたゆえと、心より感謝しております。これからも主の復活の喜びを宣べ伝える幼稚園として、祈りつつ歩み続けていきたいと願っております。



礼拝堂正面のイエス様Soshin Baptist Church捜真バプテスト教会

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